関節リウマチの症状が進行していくと、痛みが強くなったり、関節の動きが悪いために日常生活の中であたりまえに行っていた行動ができなくなることがある。たとえば、手の関節が障害されると、食事、洗面、歯磨きなどの動作ができなくなっていく。足の場合では、歩行が困難になってくることもあるのだ。
このような状態を改善するため、また、薬の効果がみられないときなどには、タイミングをみて手術を勧められることがある。
滑膜切除術 | 薬物治療を行っても滑膜の炎症がおさまらないときに、滑膜を取り除いて、炎症や関節の破壊が悪化することを防ぐ手術。 |
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関節固定術 | 関節の骨が破壊されて変形し骨がズレやすい場合、医療用の金具などで骨と骨を固定し、安定させる手術。 |
人工関節置換術 | 骨の破壊により関節のはたらきを失ってしまった場合、その部分を取り除き、人工の関節に置き換える手術。 |
腱縫合 | 腱は、筋肉の先端で骨にくっついている部分。滑膜の炎症によって、指を伸ばすはたらきをする筋肉の腱が弱くなり切断された場合に、再びつなぎ合わせる手術。 |
手術の必要性や、手術によるデメリットを医師と十分話し合っておきましょう。