healthクリックでは、「薬に関する意識調査」を実施した。期間中にいただいた180名の回答を一挙公開!
「薬に関する意識調査(2)」はこちらから。
healthクリック「薬検索」コーナーについては、「役にたつ」(94%)という回答を得た。医療機関から処方された薬について詳しく調べるため、薬局で薬を購入するにあたって予備知識を得るためなど、日常生活において有効活用されていることが分かる。
今後取り上げて欲しい疾患を聞いたところ、アトピー性皮膚炎など肌のトラブル、胃腸などの消化器症状、婦人科系の悩み、睡眠障害など多岐にわたるリクエストが寄せられた。
全般的に癌などの重篤な疾患より、セルフケアで改善が可能な症状や、痛みなどの自覚症状が強い疾患が多かった。昨今の健康ブームの影響もあってか、気になる症状や疾患について積極的に知識を得ようとする消費者の意識が浮かび上がる。
医師から処方された薬を受け取る場所は、「医療機関」(30%)「院外薬局」(69%)という結果となった。
「医師や薬剤師の薬に関する説明に満足していますか?」という問いに対しては、「満足している」(53%)「満足していない」(36%)となり、約4割の人が説明に不満足なまま治療を続けていることが分かる。詳細をみると、医療機関で薬を受け取った人の「満足している」は60%で、院外薬局で受け取った人の51%を上回り、医師から直接説明を受けた人の方がやや満足度が高いという結果となった。
また「服用回数・服用時間を守っていますか?」という問いに対しては、「守っている」(85%)「守っていない」(13%)となり、詳細を見ると医療機関で薬を受け取った人の「守っている」は92%と、院外薬局で受け取った人の84%を上回った。
薬の副作用については「効果があれば多少の副作用は仕方がない」(62%)「副作用があるなら飲まない」(22%)「その他」(15%)「気にならない」(1%)という結果となった。過半数の人が、薬のもたらす効果と副作用のバランスを理解しているものの、2割を超える人に副作用への拒絶感も見受けられる。
別の薬との飲み合わせが気になる | 137人 |
---|---|
サプリメントや食品との飲み合わせが気になる | 84人 |
食事内容の影響が気になる | 51人 |
気にならない | 9人 |
その他 | 6人 |
(複数回答)
飲み合わせ(相互作用)については、薬と「薬」の相互作用を気にする人が137人と最も多く、次いで薬と「サプリメントや食品」(84人)、「食事」(51人)の順となった。医療機関を複数受診する人や、サプリメント・健康食品を摂取する人にとって相互作用は気になるものの、具体的な情報の欠如が不安感を醸成しているものと思われる。
医療機関で処方され、余った薬を自己判断で飲んだことがある人は68%となり、「家族や知人が飲んだ」とあわせると7割に達する。不要になった薬を保管しておくことは、乳幼児の誤飲を招いたり、自己判断で飲んで重篤な症状を引き起こす危険性もある。医療機関で処方される薬は作用が強いこと、服用には専門的な知識が不可欠であることの啓発が重要であると考えられた。