疾患・特集

ホントに摂れている?ビタミンC

抗酸化成分を食べ物から補おう

私たちの体内にも抗酸化物質が生まれつき備わっているが、残念ながら加齢とともに体内量がダウンするため、食べ物から補う必要がある。

強力な味方!「ビタミンエース」

ビタミンエース(ACE)

ビタミン類のなかでも、A、C、Eは高い抗酸化力を持ち、「ビタミンエース(ACE)」と呼ばれているほど。とくにビタミンCといえば、抗酸化成分の代表選手としてなじみ深い存在だ。ビタミンEとペアになって細胞膜の保護のために活躍し、活性酸素の害を防いでいる。そのほか、シミのモトになるメラニン色素の合成を抑える、コラーゲンの生成に欠かせないなど、日差しを浴びた肌にとっては貴重な成分だ。
ビタミンCは2~3時間で排出されるので、一度にまとめてとるよりも何回かに分けてとろう。また、できてしまったシミを消すためよりも、シミを作らせないために摂るのが正解。リゾートに行くなら2週間くらい前からビタミンの補給を開始し、紫外線に対する抵抗力を高めておこう!

多種多様な姿で登場!「ポリフェノール」

また、ポリフェノールの抗酸化力にも要注目。ポリフェノールとは光合成によって作られる植物の色素成分や苦味成分の総称で、その種類は数百以上あるとも。最近ではカテキン、アントシアニン、イソフラボンなどなど、いろいろなポリフェノールが注目を集めている。
ポリフェノールは体内に蓄積されないので、1日3食でいろいろな食品から補給しよう。また、果物の皮には豊富に含まれている。できれば皮ごと食べるのがおすすめ。

ミニコラム:最古の果物ってなーんだ?

ビタミンエース(ACE)

正解は、ブドウ。
神話や聖書にたびたび登場するブドウは、5000年以上前にカスピ海の南側で栽培が始まったといわれ、日本でも平安末期にはすでに栽培が始まっていた。現在も、世界でもっとも広く栽培されているそう。なるほど、生食、ワイン、ジュース、ジャム、干しぶどうなどなど、食べ方もいろいろ。主成分は、もちろんブドウ糖(糖質)。皮にはポリフェノールが含まれ、疲労回復や抗酸化に役立つ優れた果物なのだ。