疾患・特集

自然な利尿作用で、むくみスッキリ!

PMSによるむくみを軽減

PMS(月経前症候群)に悩む女性は多い

PMS(月経前症候群)とは、毎月生理が始まる1~2週間前になるとあらわれる、心身の不調のこと。乳房が張る、腰が痛む、眠くなる、体がむくむ、便秘・下痢、イライラする、落ち込む、集中力が低下する、などさまざまな不快症状があり、卵胞ホルモンと黄体ホルモンという、ふたつの女性ホルモンの分泌のバランスが変化するために起こるのではないかと考えられている。

編集O
「私は生理前に靴がきつくなったり、実際に体重が増えたりするんです!」

市川さん
「体内にナトリウムが多いと、水分をためこんでしまいます。γ(ガンマ)-トコフェロールには利尿作用があり、過剰にたまったナトリウムを排出させて体内の水分バランスを整えます。 その結果、むくみの軽減につながるということですね」

ライターA
「デトックスにも通じるところがありますね」

市川さん
「このナトリウム排泄作用は、γ-トコフェロールだけの特徴 。α(アルファ)-トコフェロールにはないんですよ」

編集O
「どんなタイミングで、どれくらい摂取すると効果的なのでしょうか」

市川さん
「1日200mgのγ-トコフェロールを、前の生理が終わった日から始まる前までの約3週間続けて摂取したところ、PMSによるむくみが改善したとのデータが得られています。むくんだときだけでなく、継続して摂るのがポイントです」

冷えによるむくみにも!

立ちっぱなしや、座りっぱなし、冷えなどから脚の血流が悪くなると、細胞組織の間にある水分がうまく血管に移動できず、むくみの原因となることがある。また、体を締め付けるガードルや足元を圧迫する靴なども、同様にむくみを招くことも。

ライターA
「座りっぱなしと、エアコンで足元が冷える毎日。おかげで夕方には立派な象足になっていますが、なにか?」

編集O
「Aさん、ヤケにならないでください」

市川さん
「γ-トコフェロールは、そもそもビタミンEの一種。ビタミンEのもつ血行改善作用によって、下肢に滞りがちな血液の循環もサポートします」

編集O
「エアコンの効いた、夏のオフィスの冷え対策によさそうですね」

市川さん
「もうひとつ血液と血管に関連していえば、γ-トコフェロールには血栓や悪玉コレステロール(LDL)の酸化を抑える作用もあります」

ライターA
「生活習慣病対策にも役立ちそう!」

乙女の悩みに効くコラム(1)

神経の刺激伝達に関わったり、カリウムとともに細胞の浸透圧や水分を調整したり、胃酸の分泌を促して消化を助けたり…。私たちの体にとって、ナトリウムは必要不可欠な存在。だが、ナトリウムを摂り過ぎると浸透圧が高くなり、これを薄めようとして体が水分を抱え込みやすく、むくみの原因に。むくみが気になる人は、日頃から塩分の摂り過ぎに注意しよう。また、γ-トコフェロールのほか、メリロートやヘポカボチャなどのサプリメントにも利尿作用があるといわれている。