会社や学校でおこなわれる健康診断。結果の読み方がよくわからず、もらいっぱなしの人も多いのでは?診断結果には体からのたくさんのメッセージが秘められている。読み方を知って、健康度アップにつなげよう!
【血圧値の目安】
血圧は「血液サラサラ度」を知るための大切な手がかり。血液がネバネバしてくると流れにくくなり、より強い力で循環させなくてはならなくなる。その結果、血圧が高くなってしまうというわけだ。高血圧の人は血管に負担がかかり、詰まったり破れたりといった大事故が起こりやすくなる。血圧検査をチェックする前に知っておきたい言葉がある。「最大血圧」と「最小血圧」だ。最大血圧とは心臓がぎゅっと圧縮し、血液が押し出された瞬間の血圧のこと。最小血圧は心臓が広がり血液をため込んでいるときの圧力のことを指す。
基準値 | こんな結果が出たら要注意! | |
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総コレステロール | 140~219(閉経後の女性は150~239) | 総コレステロール、中性脂肪のいずれか一方でも基準を上回れば高脂血症とされる。反対に低すぎると問題になるのがHDLコレステロール(善玉コレステロール)。基準値を下回る場合は動脈硬化などを引き起こす可能性が高い。 |
HDLコレステロール | 男性:40~99 女性:50~109 |
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中性脂肪 | 30~149 |
基準値 | こんな結果が出たら要注意! | |
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GOT | 35以下 | GOT、GPTが高い人は急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝細胞がんに注意。薬の副作用、アルコール性肝障害の可能性もある。γ-GTPが高い場合はお酒の飲み過ぎの可能性も! |
GPT | 35以下 | |
γ-GTP | 55以下 |
基準値 | こんな結果が出たら要注意! | |
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赤血球 (RBC) | 男性:400~539 女性:360~489 |
赤血球、血色素、ヘマトクリット値が基準値より低いあなたは貧血に陥っている可能性がある。胃潰瘍や痔、腎臓病、女性なら子宮筋腫を発症している恐れも…。白血球が少ない場合は感染症にかかりやすくなっているといえる。逆に白血球が多ければすでに感染症を発症している危険もある。 |
血色素 (Hb) | 男性:13~16.6 女性:11.4~14.6 |
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白血球 (WBC) | 3.2~8.5 | |
血小板 (PLT) | 13.0~34.9 | |
ヘマトクリット値 (Ht) | 男性:38.0~48.9 女性:34.0~43.9 |
最近は、健康診断以外にも肥満や血管年齢などを測定できる検査がある。
自分の肥満遺伝子がどんなタイプで、どこが太りやすいか、どうすれば肥満を防げるかがわかる。市販キットを使えば家庭で手軽に検査でき、結果を届けてもらえる。
病院などに設置されている。センサーに指先を乗せるだけで、末梢血管の柔軟性を測定。簡単に血管年齢が測定できる。運動不足や病気の兆候をいち早く見つけることも可能だ。
腹部CT写真によるPCソフト。パソコン画面上で皮下脂肪と内臓脂肪とを色分けし、内臓脂肪面積を測定する。全国の病院で導入。