疾患・特集

自覚がなくても疲れている!?夏バテ度チェック

あなたの夏バテ度はどのくらい?

毎日そうめんばかり食べていたり、冷たい飲み物がおいしくて止められなかったり、という状態になっていませんか?この時期、すっかり夏バテしている人がいるかと思えば、上手に暑さを乗り切っているようにみえる人もいます。ですが、元気そうに見えて実は着々と疲れが体に蓄積中、といった夏バテ予備軍も多いようです。この機会に、今の自分の夏バテ度をチェックしてみましょう。

チェックテストの使い方

下のチェックテストに「Yes」「No」で答え、その「Yes」「No」の欄にある点数を合計しましょう。合計で出た数値が、あなたの夏バテ度です。

質問 YES NO
1. 夏はどうしても食事をつくるのが面倒になる
2. このところ、同じようなものを繰り返し食べている
3. 食事はあっさりしたものやのどごしのよいものばかり食べている
4. 暑いので、つい火を使わない料理が多くなる
5. 夏になってから、どうも食がすすまない
6. のどが渇くので、ジュースや炭酸飲料などを1日に1リットルくらいは飲んでしまう
7. 食欲がないときの食事は、すいかやアイスクリームなどですませることがある
8. 夏バテ防止に焼き肉、うなぎのかば焼き、豚カツなどをよく食べる
9. 日中は暑いので動く気がせず、家でダラダラと過ごしている
10. 汗をかかないように、水分はできるだけ控えている
11. 暑さに弱いので、部屋はクーラーをガンガンきかせている
12. 寝苦しいせいか、寝不足の日が続いている
13. 夜遅くまで、テレビを見たり、ビデオ鑑賞や読書を楽しんでいる
14. 昼食を抜いて、少し涼しくなる夜にまとめて食べるときが多い
15. 夏の晩は、仕事帰りについビアガーデンに立ち寄ることが多い

出典:NHK出版「今日の健康」テキスト

  • ◆22~31点:完全に夏バテでしょう
    きっと自分でも夏バテだと感じているはず。食生活などを見直して、夏バテから脱出しましょう。
  • ◆8~21点:夏バテ予備軍
    今は自覚がなくとも少しずつ体は夏の疲れをためこんでいる状態。早めにケアをしましょう。
  • ◆0~7点:祝♪夏バテ知らずの元気人
    あなたは今のところ夏バテの心配なし。とはいえ、まだまだ暑い日が続く時期、今のコンディションを維持する工夫をしていきましょう。

現代人は能動汗腺が後退ぎみ!?

夏バテの原因は、簡単に言えば暑さや強い陽射しといった環境ストレスによる体調の乱れにあります。ですが、現代人にはさらに夏バテしやすい要素がある、という説がある。それが、汗腺の減少傾向です。

ヒトは暑くなると汗を出し、その汗が蒸発するときに熱を奪っていく「気化熱」の性質によって体温を調節しています。この体温調節システムのカギを握る汗腺の数は、体の表面に300~400万個あるといわれています。
しかし、そのうち、実際に汗をかいて体温調節に貢献している汗腺(「能動汗腺」と呼ばれる)は、一般的に表面にある汗腺の約半分。そう、実に約半分の150~200万個の汗腺は、活動を停止しているのが普通なのです。
しかも汗腺は、必要がなければどんどん退化していく性質があり、幼児期から冷暖房の効いた室内で生活し、汗をかく機会が少ないと能動汗腺の数もどんどん減少していくことになります。

日本でのエアコン普及率は今や200%超。小さい頃から冷暖房の効いた室内で生活してきている現代人は、能動汗腺の数が減少傾向にあるといいます。
能動汗腺が減少すれば当然、暑くても上手く汗をかくことができず、体温調節もスムーズにいきません。そしてドンドン暑さに弱くなる→冷房を強くする→さらに能動汗腺を退化させる…と悪循環の輪に陥ってしまうことになります。

あなたの生活は、どうでしょうか?上手に汗をかいていますか?汗はクサイなどと嫌われがちですが、汗を上手にかくことができなければ夏バテしやすくなるのは必然です。汗をかくことを前向きに考えていくことが今、ぜひとも必要でしょう。

夏バテに拍車をかける自律神経のトラブル

夏バテの原因は環境ストレスによるものですが、これに拍車をかけるのが自律神経の不調です。暑さなどのせいで食欲がなくなったり、食べる時間がマチマチになる、睡眠不足になる…。こうした不規則な生活が続くと、自律神経がバランスを失い、疲れやすくなったり、立ちくらみがしたりと、さまざまな不調を引き起こしてしまうのです。
こんな夏バテによる不調を元気に整えるには、食欲がなくてもバランスの良い食事を心がけ、睡眠を十分に取ることが欠かせません。つまり規則正しい生活が、夏バテ撃退の最大の対策です。
とはいえ、そう簡単にクリアできることではありません。特に体質的に暑さに弱い人というのもいるものです。そんなときは、サプリメントや健康食品などを利用して、バランスを補っていくこともおすすめです。