疾患・特集

あなたの食生活では大豆イソフラボンが足りない!?

「大豆食といえば日本!」は昔話?

  • 毎食、おみそ汁を食べていますか?
  • 毎日、お豆腐や納豆が食卓に並びますか?
  • 今日、いくつ大豆食品を食べましたか?

あなたの答えはどうだろう?毎日3食のなかで、どれだけの大豆食品を摂っているか、おぼろげながら自覚してもらえただろうか? かつての伝統的な食生活では、豆腐に納豆、おみそ汁…と大豆食品が多く、十分に大豆イソフラボンも摂取できていた日本人。それが食の洋風化が進んで久しい現代、摂取量は急激に減少してきている。グラフを見ても一目瞭然。年齢が若ければ若いほど、大豆イソフラボンの摂取量が少なくなっているのだ。

グラフ:世帯主年齢別のイソフラボン摂取量

欧米が、日本の伝統食をヒントに、健康のために大豆食品を積極的に取り入れる方向になったというのに、逆に日本では減少しているというのだから、皮肉なもの。ここで、大豆大国として食を見直し、健康的な生活へともう一度、方向修正をしていこう!

積極的に、食事で摂ろう!

大豆イソフラボンを食事で摂るなら

大豆イソフラボンを積極的に摂って健康的な生活をめざすなら、まず目標にしたいのが1日約30mgといわれている。
これは、おみそ汁なら6杯、豆腐なら1/2丁、納豆なら2パックに相当する。

日本のかつての伝統的な食生活では、難なくクリアできたであろう量だが、食の洋風化が進んだ現代ではなかなか…。ついつい弱気になりがちだが、例えば今夜は冷奴を半丁、明日の朝は納豆を2パック、その次の日は豆腐ステーキにして…と、上手に洋風化した現代の食生活に組み込んでいってみよう。
また、油揚げやがんも、厚揚げといった豆腐のバリエーションを活用するのもおすすめ。具だくさんのおみそ汁にしておかずがわりにしたり、煮物などの味付けにみそを使うといった手もありそうだ。
季節によっては、枝豆などもおいしく大豆イソフラボンが摂れる食品だ。

外食が多いビジネスマンでも、意識の持ち方で、1日1回は豆腐料理にするなどで、今よりも大豆イソフラボンの摂取量は増やしていけるのではないだろうか。

足りないと感じたら、こんなアイテム

意識して積極的に摂っても、1日約30mgは難しい…。そんな人におすすめなのが、豆乳。グラス1杯ほどで1日に摂りたい大豆イソフラボン量が摂れるスグレモノ。飲むだけだから、時間も手間もかからないと、いいことづくめだ。
だが、豆乳は、独特の青くさいニオイのために、苦手とする人も少なくないようだ。そんな人のためのサポートアイテムも、最近は多く出回っている。特に飲料やサプリメントなら、摂りやすいのでおすすめ。ドリンクタイプなら、吸収性の高い水溶性のイソフラボンを使っているものを選んでみよう。

大豆イソフラボンのよいところは、あくまでも女性ホルモンと似たはたらきなので、作用が穏やかなこと。また、体内の女性ホルモンが過剰になると、そのはたらきを抑える効果もある。不足しがちなときは、賢く補っていきたい。

ただし、食事以外で摂る場合は妊娠中の女性や乳幼児は少し注意が必要。子宮内膜症や乳がんといった婦人科系疾患の治療中の女性は、かかりつけの医師と相談してから摂るのがベスト。上手に摂って、さらに一歩、健康生活を推し進めよう