疾患・特集

ちょっと差がつくCoQ10飲み方のコツ

「1日どれくらい摂ればいいの?」「一緒に摂ると効果的なサプリメントは?」などなど、知ってトクする飲み方のコツや、マメ知識をご紹介しよう。

飲み方の基本術

1まずは1日30~60mgから

CoQ10はもともと体内で生産されている物質で、過剰に摂取による副作用は今のところ報告されていない。1日の適量については諸説あり、「健康な人でも100mg程度は必要」とする説や、「病気や過労などがある場合には300mgの摂取が望ましい」とする説もあるが、健康維持や老化防止のための一般的な目安としては、30~60mgが推奨されている。CoQ10初心者は、このあたりの量からはじめてみるといいだろう。

2食事中か食事の直後に飲む

案外知られていないが、CoQ10は水に溶けず、油に溶けやすいという特徴がある。吸収力をアップさせるためには、油分が十分にある食事中か、食事の直後にとるのがベスト。

3毎日、続けて飲む

CoQ10の摂取を止めると、1週間くらいで血中濃度が元に戻ってしまう。このため、毎日続けて飲むことが肝心。CoQ10を補給し続けることによる副作用や、体内でのCoQ10生産量が低下するようなことも、いまのところ認められていない。

4【+ビタミンE、C】で、さらに抗酸化力アップ!

ビタミンE、Cで抗酸化力アップ!

抗酸化作用を持つビタミンEは、CoQ10と同様、脂溶性。酸化されたビタミンEを還元し、再び活性酸素と闘えるようにしてくれる。CoQ10にはもともと抗酸化作用がある上、ビタミンEのはたらきも助けてくれるというわけ。また、同じく抗酸化作用を持つビタミンCも、一緒にとれば、さらなる抗酸化作用を期待できる。

効果の実感は…?

5吸収率には個人差がある

摂取したCoQ10はすべて吸収されるわけではなく、また、吸収率にも個人差がある。また、サプリメントの種類によっては溶けにくいものや、含有量の表示のないもの、純度の低いCoQ10を使用しているものも。これを受けて、日本コエンザイムQ協会では、一定の品質を満たしている製品に品質推奨マークをつける準備を進めている。

6実感できるのは1週間後くらい

血液中のCoQ10濃度がピークになるのは、1週間後といわれている。即効性を期待するより、ある程度の期間飲み続けることが必要

CoQ10マメ知識

7妊産婦や子どもは、専門医に相談してから

CoQ10は栄養補助食品として認可されてから日が浅く、妊産婦や子どもの安全性に関しては現在研究が進められているところ。もしサプリメントを摂取するなら、専門医にひとこと相談してみよう。もちろん、病気療養中の人も担当の医師に確認してから。

8コスメ成分としても大人気

欧米ではCoQ10入りの化粧品が販売されてからおよそ10年経つが、これまで目立った副作用報告はないという。日本でも2004年に薬事法が改正され、現在では多くの会社からCoQ10入りコスメが発売されている。

9食材にも含まれているが、必要量はカバーできない

イワシやサバ、牛肉、豚肉など、肉・魚類や、ブロッコリー、大豆、ピーナツなどに含まれている。ただし、目安の30mg以上をとろうとすると、例えばステーキで3kgほどにもなり、サプリメントなどを利用するのが近道。

10CoQ10は「魔法のサプリ」にあらず

CoQ10にはさまざまなはたらきが期待されているが、若さをキープするためには毎日の食生活や、運動習慣の積み重ねが肝心。「CoQ10を飲んでいるから大丈夫」ではなく、自分の体の弱点を知り、ケアすることをお忘れなく。