「もしかして、尖圭コンジローマにかかったかも」、そう心配になってもまわりに相談するのは勇気がいることですね。でも、尖圭コンジローマは相手にとてもうつりやすい病気。この病気は誰にでもかかる可能性があるということを忘れないでください。
尖圭コンジローマは専門医がイボを見ただけで診断できるため、特別な検査は行われません。ただ、まれに悪性の可能性があるため、イボを切り取って確認する場合もあります。
尖圭コンジローマの主な治療法は、手術と塗り薬です。イボのある場所や数、大きさ、また妊娠中かどうかなどによって、それぞれに適した治療法が行われます。
2004年10月現在、日本には、尖圭コンジローマの薬として正式に認可されたものはありません。医師の判断で、抗がん剤の塗り薬が使われているのが現状です。ただ治験中の薬もあり、その有効性と安全性が検証されているところですので、日本で治療薬が登場するのも、そう先の話ではないでしょう。
現状では、尖圭コンジローマの原因となるウイルスを、体内から完全になくすことは難しいようです。手術でイボを取り除いても、そのまわりにまだウイルスが残っていたりすると、再発してしまいます。治療には根気がいりますが、症状が出たときには、そのつど対処することが大切です。さらにイボを取り除いてから少なくとも3ヵ月間は、再発がないかチェックすることもお忘れなく!
「尖圭コンジローマのことを相手に打ち明けると、2人の関係がギクシャクしてしまうかも」と不安に思う人もいるかもしれません。でも、尖圭コンジローマは相手にとてもうつりやすい病気です。感染がわかったら、大切な人を守るためにも病気のことをきちんと伝え、相手にも必ず検査・治療を受けてもらうようにしましょう。