疾患・特集

体にも心にも美容にも!ローズマリーのワイドな効果

今日、ローズマリーにはたくさんの健康・美容効果があることが明らかになり、幅広い用途で用いられている。その代表的なものをご紹介しよう。

頭をすっきりさせる・神経を刺激する

ローズマリーは刺激作用があることから、脳のはたらきを促してボーッとした頭をクリアにしたり、頭の混乱をすっきりさせたりする効果が知られている。そのほか、神経を刺激することにより、知覚神経、運動神経などさまざまな神経障害の回復にも効果があることがわかっている。 また、疲れた心を元気づけ、やる気や集中力を取り戻すはたらきもあるため、「心を陽気にするハーブ」とも呼ばれることもある。

リウマチ痛・関節痛・痛風を改善する

「ローズマリーってどんな植物?」のところで紹介したように、リウマチや関節痛、痛風などの痛み止めとしての効果は古くから知られている。湿布やぬり薬として用いられるなど、使い方はさまざま。

胃腸の調子を改善する

消化器系を刺激し、痛みを除去したり、たまったガスを排出する作用などもあるため、胃腸の調子を整え、胃痛や消化不良などにもよい効果があるとされる。また、消毒作用もあるため、腸内の感染症を抑え、下痢を解消する効果もある。

セキ・タンを鎮める

ローズマリーには、ユーカリなどにも含まれる1,8-シネオール、またカンファー(樟脳)などの成分が多く含まれており、これらの成分がのどの炎症を抑え、セキやタンなど風邪の症状を解消してくれる。

肌をひきしめる

ローズマリーってどんな植物?」のところで紹介したように、スキンケアにも有効。収れん作用(肌をひきしめる作用)があるために、とくに脂性肌のケアに向いている。ローションなどの形で用いられることが多い。

すぐれた抗酸化作用を持つ

ローズマリーは、すぐれた抗酸化作用を持つことでも知られている。昔から、食品の保存や殺菌目的で使われているが、これは、ローズマリーの持つ高い抗酸化力が食品の変質を防ぐため。また、最近では、ローズマリーの抽出物の揮発成分にも抗酸化力があるとして注目されている。

もっと料理にローズマリーを!

栽培のかんたんなローズマリーは、ガーデニングにも人気のハーブ。手間をかけなくても、大きな鉢や庭先に植えておけばどんどん繁殖する。気軽に摘み取って、料理に利用しよう。
利用量は、2人分に対して1~2枝が目安。ゆでたポテトと一緒にちぎった葉をバターで炒めると、かんたんなポテトソテーができあがり。また、フライパンでステーキを焼くときは枝ごと一緒に炒めれば、臭みが消える。煮込み料理にも枝ごと入れてOK。ローズマリーのすっきりした風味が料理のおいしさをグーンと引き立ててくれる

公開日:2004年5月17日