うつ病は古代ギリシャ時代から知られており、WHOの発表によるといまでは世界で3億人がかかっているといいます。年々その患者数は、増加の一途をたどっており、私たち自身を含め家族や同僚など身近な人が、いつうつ病と診断されてもおかしくない時代と言えるでしょう。もしあなたがうつ病にかかってしまったらどうしたら良いでしょうか。うつ病の症状について、心と体の両面から紹介します。
ほかの病気と違い、うつ病は検査ではわかりにくい病気です。体調の異変や体にあらわれる何らかの症状から内科や近くのクリニックを受診する人も多いといいます。病名もわからないまま不調が続き、さらに症状が増えたり悪化したりすることもありえます。
特にこれといった原因もなく、次のような症状が2週間以上続いている場合は、うつ病を疑ってみてもいいかもしれません。
うつ病の原因はまさに千差万別で、症状も患者さんによってさまざまです。現在の研究では、ストレスや環境の変化などの要因が、脳内の神経伝達物質に影響して身体症状や精神症状をあらわすと理解されています。病院を受診した際、これらさまざまな症状とうつ病を結びつけて「うつ病」と診断されることは、実はあまり多くはありません。
まじめで几帳面。責任感が強くがんばり屋。性格的にはとてもよいと言われます。ただ、こうした性格の人は、がんばり過ぎて思わず無理をしてしまったり、とことん疲れるまでがんばってしまうことも多いため、うつ病にかかりやすい性格であると言われています。あなたは大丈夫ですか?
実際に、うつ病にかかったきっかけとなった要因を調べてみると、本人にとってショックなことばかりとは限らないようです。引っ越しや新築、結婚など人生における一見幸せそうなイベントでうつ病にかかる人もいることがわかります。将来にわたる責任や、漠然とした不安などもうつ病の要因になるのです。あなたの身の回りで何かこうしたイベントはありませんでしたか?
幸・不幸に関わらず、大きな環境の変化がストレスとなり、うつ病が発症する要因になっています。
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