スギ花粉の飛散量は、その年の天候が大きく左右しています。また、花粉が飛び始めるのはスギの花が開花したときのため、その年が暖冬の場合、花粉シーズンが早まり、寒い日が続くと遅くなります。また、スギ花粉の飛散量の特異日が3月7日です。花粉の動きをチェックしましょう。
スギ花粉の飛散量は、その年の天候が大きく左右しています。日本で花粉症を引き起こすのは主にスギの雄花の花芽。この花芽ができるのは毎年7~8月頃で、25~30度の高い気温が適しています。また、雨が少ないことも花芽の成長には欠かせない条件です。
スギ花粉の飛散量は少ないと予測されている年でも、冬の気温にも大きく左右されるのでまだまだ油断はなりません。また、予測に安心して対策を手控えていると、反対にいつもよりひどい症状に悩まされないとも限りません。花粉症対策は飛散量の多少にかかわらず、毎年休まずに行いましょう。
飛散の開始時期はどうでしょうか?スギの花粉が飛ぶのはスギの花が開花したときですが、気候が暖かいと開花も早まります。そのため、その年が暖冬の場合、花粉シーズンが早まり、寒い日が続くと遅くなるようです。
さて、日本狭しといえども、花粉の飛散の開始時期には南と北で約1ヵ月もの開きがあることをご存知でしょうか?1日の平均気温が7~8度、日中の気温が10度を超える頃にスギの花粉が飛び始めるようになるため、南部の地方のほうが早く、北部の地方のほうが遅くなるのが通常です。
「10月10日は、晴れの特異日」― 天気予報で、一度はこんな言葉を耳にしたことがあるかもしれません。「特異日」とは天気予報用語で、「科学的に解明されているわけではないが、毎年かなりの確率で同じ気象状況が現れる日」のこと。ほかにも、11月3日(晴れの特異日)、9月15日(雨の特異日)は、9月26日(台風の特異日)などが有名です。
ところで、スギ花粉の飛散量の特異日が3月7日と言われていることをご存知だろうか。
スギ花粉は、1月1日からの最高気温の合計が450℃を越えると本格的に飛びはじめるとされますが、例年だと、だいたい2月中旬にあたります。飛散のピークを迎えるのは合計気温が750℃に達したときで、飛び始めから6~8週間後。例年3月の上旬で、その近辺での晴れの特異日と重なる3月7日が、スギ花粉の大量飛散の特異日となったそうです。
スギ花粉の飛散は早春がピークとなりますが、1月の気候によっては例年より開始時期が早まることもありえるので、年明けからしっかり予防対策を練っておきたいもの。
また、症状が始まる前から対策を開始することが大切です。そもそも花粉症はアレルギーの一種。アレルギーに強い体を早めに早めに作っておくことが肝要なのです。花粉(アレルギーの原因物質:アレルゲン)に対する免疫力を高めておけば、少しでも症状を軽くできます。なお、比較的軽めの抗アレルギー薬などは、効き始めるのに時間がかかるので、やはり早めの対策がおすすめです。