疾患・特集

明日葉をおいしく味わおう!達人に聞け

大岡千夏さん

健康パワーたっぷりの「明日葉」はどんな味がして、どんな食べ方ができるのだろう?東京・大手町の明日葉スタンド「アシタ・バー」店長の大岡千夏さんに、明日葉のおいしい利用法についてお話をうかがった。

「アシタ・バー」東京・八重洲店 店長の大岡千夏さん

明日葉ってどんな味?おいしい食べ方ってあるの?

明日葉の健康パワーの源
これこそ明日葉の健康パワーの源!

「明日葉」という植物の名前は知っていても、ホンモノを食べたことがないという人がほとんどではないだろうか。「葉にはほのかな苦味があり、茎はほんのり甘いのが特徴。天ぷらや炒め物、汁物など色々な料理に使えます」と大岡さん。実際、大岡さんも「明日葉入りお好み焼き」を自宅で楽しんでいるという。

ところで、明日葉を自宅で調理する場合、茎も使っているだろうか。太い部分は「硬くて食べにくそう」と、捨ててしまう人も多いのでは?
しかし、この茎こそが明日葉の健康パワーの源。茎を切ると、切り口からじわ~っと黄色い汁が現れる。この黄色い汁に含まれているのが、明日葉特有の栄養素なのだ。葉にも含まれるが、茎のほうに多いため捨てずにまるごと使いたい。

また、明日葉は意外に火が通りやすいため、炒めものの前に下ゆでをする必要もなく、厚く切って炒めても大丈夫。アスパラガスの代わりに「明日葉のベーコン巻き」なんて料理も、意外にイケルのではないだろうか。さらに、さっとゆでてゴマ和えやおひたしにしたり、フードプロセッサーでかくはんして、ケーキや団子にまぜてもおもしろそうだ。
「どんな料理にも合いやすい食材なので、どんどん利用してみてくださいね」と大岡さん。

明日葉の茎を切ると、じわ~っと滲み出す黄色い汁。これこそ、明日葉の健康パワーの源。

もっとおいしく!明日葉ジュースを飲もう

明日葉は料理だけではなく、ジュースにしてもおいしい。明日葉スタンド「アシタ・バー」では、連日、明日葉ジュースを求める人たちがひっきりなしに訪れている。
「中高年の男性が多いのですが、最近は20~30代の女性もたくさんご来店いただくようになりました」と大岡さん。セルライト解消や美肌、便秘解消などの効果が知られるようになってから、明日葉は若い女性にも人気の素材となりつつあるようだ。

「アシタ・バー」での一番人気は、「なんといっても『ストレートの明日葉ジュース』。生搾りした明日葉と水を1:1で割ったもの」だとか。独特の苦味があるのだが、飲みつづけていくと意外にやみつきになるという。「また、にんじん、みかんなどのフレッシュジュースや、牛乳で割ったブレンドジュースもあります。ブレンドすると飲みやすいので、初めての方はこちらを試されるのもいいかもしれませんね」と大岡さん。

「アシタ・バー」に足を運ぶ方にはリピーターが多いそうだが、飲みつづけることで健康効果を実感される人も多いようだ。「ご出勤前、お昼休み、ご帰宅前と1日3回寄られる方もいらっしゃいます。便秘がよくなった、風邪を引きにくくなった、血圧が落ち着いてきたなど、さまざまな声をお聞かせいただいています」とのことだ。

もっとおいしく!自家製明日葉ジュースを作ろう

明日葉生搾り専用のミキサー
明日葉生搾り専用のミキサー

毎日明日葉を摂るには、自分でジュースをつくるのもおすすめ。「搾りたての生ジュースは明日葉の新鮮さをそのまま実感いただけます。さらに、ジュースなら一杯でたくさんの明日葉を摂取できますので、とても効率的です」と大岡さん。

しかし、一般のミキサーではどうしても繊維がたくさん出てしまう。「成分をこわさず、また繊維をしっかり取り除くには、明日葉専用の『スクリュージューサー』を使っていただくのが一番なのですが、ご自宅のミキサーをご利用いただく場合には、こし器でしっかりこして繊維を取り除いてから召し上がられるといいと思います」とのこと。

ブレンドは、それこそ自由。「アップルジュースやグレープフルーツジュースで割ってもおいしいと思いますし、バナナなども意外においしいかもしれませんね。また、ヨーグルトやホットケーキに入れる場合には、明日葉の粉末を利用いただくと便利です」と大岡さん。
健康維持に毎日の明日葉ジュース、ぜひ実践してみてはいかがだろうか。

取材協力:ジューススタンド「アシタ・バー」(現在は閉店)

公開日:2003年10月3日