疾患・特集

こんなものまで生活習慣病

日本人の死因トップ3のがん・心臓病・脳卒中も心配だが、他にも生活習慣病はある。肩こり・腰痛、アレルギー、肝疾患、歯周病などについて紹介する。

認知症

認知症も現在、さまざまな原因研究がされている。かつては加齢により仕方ないものという考えもあったが、コレも生活習慣の積み重ねによるのではないか?と言われてきている。
その予防・改善には脳への刺激と、体への適度な刺激が大切。適度な運動は血流を良くし、脳へ酸素を送る。神経からは運動刺激が伝わる。例えば軽度の認知症であれば、毎日1時間のウォーキングで治すことができる。反対に1日中家にいて、運動や刺激が極端に少ない状態を続けていると認知症の発症、進行が起きる。

うつ病

本人の心の問題ととらえられがちなうつ病。しかしうつ病はむしろ責任感もあり、真面目で仕事熱心な人が陥りやすい病気である。少々手を抜いて自分に甘い人より、仕事などが中心で自分の日常生活が追い詰められ体にも心にもストレスが蓄積した人が発症しやすくなる。 食事や運動・睡眠・生活リズムの乱れが原因のベースとなっている。
また自殺者の多くがうつ病である。そういう意味では日本人の死因第6位となる自殺も生活習慣病と言う事ができるかもしれない。

歯周病

歯を支えている組織の病気=歯周病は口の中の病気だから、食べかすをとる歯みがきが原因と思っていないだろうか?
それだけではなく、不規則な飲食や体力の低下・疲労の蓄積も原因となる。細菌を増殖させないためには自分の体力や免疫力が重要なのだ。

骨粗しょう症

骨がスカスカになる骨粗しょう症。しかし年をとれば骨が軽くなるのは仕方ない?骨そしょう症はむしろ、骨を作る時の材料となるカルシウムやビタミン・ミネラルの不足した食生活や運動不足から起こる病気である。特に筋肉・骨を刺激する運動がなくては、しっかりした骨作りはできない。

肩こり・腰痛

パソコンの普及などにより、ますます増える肩こりや腰痛。筋肉が硬くなり、ひどい時には骨も変形し、神経を圧迫する。
原因は主に運動不足。他に内臓疾患や便秘などからも起こる。毎日の適度な全身運動があれば血液循環も良い体になり、疲労箇所に酸素が送られ解消されやすくなる。
健康な血液を作る食生活や、疲れのたまった筋肉・全身の休養も大切である。たばこは血流を悪くするので良くない。

アレルギー

アレルギー発症のカギとなるのは、アレルギー原因物質と、本人の免疫機能である。まだ研究中ではあるが、近年アトピーや花粉症などのアレルギーが増えた原因として、生活習慣の乱れによる体力・免疫力の低下があげられている。

慢性気管支炎

たばこの煙や大気汚染・ほこり・刺激性の化学物資が入ってくることによって起こるアレルギー性の疾患。やはり生活習慣の乱れによる体力・免疫力の低下が発症、促進に関係する。

肝疾患

肝臓には肝炎などウイルス性による病気もあるが、アルコールによる肝障害・乱れた食生活による脂肪肝なども多い。
肝臓は良くない生活習慣にもじっと耐えていてくれる臓器だ。しかしそこにはやはり悪いものが蓄積していき、ついにはがんなどが発症してしまう。

腎疾患

腎臓はいったん傷むと元には戻れない。糖尿病は一般化してしまい軽視しやすいが、失明などさまざまな合併症を引き起こす怖い病気である。しかし正しい食事や運動・十分な休養など生活習慣により予防できる病気なのだ。