疾患・特集

かかりつけ歯科医をご存知ですか?

積極的にプロの手を借りてデンタルケアをするための情報をご紹介します。まだあまりなじみのない「かかりつけ歯科医」制度。上手に利用すれば、虫歯から歯周病まで歯のことはなんでも相談できる歯科医を持つことができます。また歯科衛生士による歯のクリーニング「PMTC」を定期的に行うことで、健康な歯の維持につながるのです。

この前歯医者に行ったのはいつ?

「痛くならなければ、歯医者に行かない」…これが世間一般の歯医者に対する認識だ。しかし、歯に関しては「痛くなってからでは遅い!」ということを心に留めておいて欲しい。毎年健康診断を受けるように、最低でも年に1度は歯科検診を受けて歯と歯ぐきに異常はないかチェックし、問題があれば早期治療にとりかかるべきなのだ。虫歯や歯周病が進行してしまってからでは治療費がかかるうえ、歯をなくしてしまうことにもなりかねない

「かかりつけ歯科医」制度を利用しよう

平成13年4月から「かかりつけ歯科医」という新規事項が、医療保険に加わったことをご存知だろうか。「かかりつけ歯科医」とは、病気(歯科疾患)の説明とその治療法の選択、治療日程の情報を、診察を受けた歯科医師本人から提供させることができるという制度のこと。患者側と歯科医師側とがお互いに信頼し合い、長く付き合っていくための合理的なコミュニケーションを図るため、取り入れられた方法だ。

かかりつけ歯科医がいると、虫歯・歯周病などの予防から治療まで幅広い対応をしてもらえたり、家族全体がかかりつけになることで、その人の歯についての生活環境も十分に理解され、予防や治療方針に生かすことができるなど、メリットも多い。
次回歯医者に行ったときは、ぜひ「かかりつけ歯科医」制度を実施しているかどうかを確認してみよう。

「PMTC」で笑顔に自信!標準的なPMTCの流れ

「PMTC」とはプロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニングの略で、専門家による機械での歯のクリーニングのこと。プロの歯科衛生士が口の中をきれいに掃除してくれるので、虫歯や歯周病の予防に効果的。一度受けてみるとその効果は歴然!歯石がとれ、歯が白くツルツルになる。

標準的なPMTCの流れ

  • 歯垢を染色してよく見えるようにしてから、ブラッシング開始
  • 歯間ブラシやフロスなども使って歯と歯の間の歯垢を除去
  • 器具を使って歯石も除去
  • ここから本格的にPMTCの開始。ラバーのチップやブラシ、研磨剤を使って歯の表面を磨く。歯垢だけでなく、着色やたばこのヤニもすっきり落ちる
  • さらに歯と歯の間も専用の道具で磨く
  • 仕上げに虫歯予防のためのフッ素を塗って終了

1回およそ1時間前後。口の中の状態によって、数回にわたってクリーニングが必要な場合もある。
料金もケースバイケースなので、まずは歯科医に問い合わせてみよう。健康保険内でやってくれるところもある。
自宅での毎日のケアに加え定期的にPMTCで歯のクリーニングを行って、きれいな歯を長持ちさせよう!

公開日:2002年10月28日