強酸性の胃の中に住むピロリ菌。治療法としては、ピロリ菌を除菌する方法がとられていますが、現在は、胃炎というだけでは検査も除菌も保険が適用されません。では、どうすればピロリ菌を除菌できるのでしょうか?
胃炎の原因であるピロリ菌。これを殺菌する効果がココアにはあるという。
それは、ココアに含まれる「カカオFFA(Free Fatty Acid)」という成分で、カカオバターに含まれている遊離脂肪酸である。これは、カカオ豆を発酵したり、ココアの製造過程でつくられるもの。
とくに、ピロリ菌の殺菌効果があると認められたのは、「カカオFFA」の中でもオレイン酸とリノール酸である。
1.ココアを飲むと、ココアに含まれる「カカオFFA」が、胃の中のピロリ菌に直接接触する
2.「カカオFFA」はピロリ菌の細胞膜に侵入し、ダメージを与える
3.ダメージを受けたピロリ菌は、形を変えて徐々に死んでいく。死んでしまったピロリ菌は、塊になって腸のぜん動運動によって胃から排出される
なにかと健康効果が報告されている緑茶や紅茶などの嗜好飲料にも、ココアと同様のピロリ菌殺菌効果はあるのだろうか。
グラフは、それを調査したもの。緑茶、ウーロン茶、紅茶、コーヒー、ココアの殺菌効果を調べたところ、最も効果が高かったのはやはりココア。とくに濃いココアでなくても、普通の濃度で飲めばその殺菌効果は得られる、という結果が報告されている。
やっぱりココアはすごい!