あなたの現在の生活は健康的?それとも、生活習慣病の一歩手前?自分の現状を把握して、安全度(または危険度)を確かめてみましょう。
皆さんご存知の通り、肥満は、糖尿病や動脈硬化、胆石、脂肪肝、乳がん、子宮がんなどなど、多くの生活習慣病を招いてしまう深刻な状態だ。まずは、自分の肥満度を確かめてみよう。肥満度を知るのに、よく使われるのが「BMI方式」だ。さっそくチェックしてみよう。
体重(kg)÷{身長(m)×身長(m)}=肥満度指数
参考:日本肥満学会(1999.10~)
ところで、見た目はやせていても筋肉の代わりに脂肪がいっぱいという 「隠れ肥満」も増えている。そこで、正確を期したい人は「体脂肪率」チェックをおすすめ。 体脂肪率による肥満度の判定基準は次の通り(判定基準は体脂肪計のメーカーにより異なります)。
肥満度 | 男性(%) | 女性(%) |
---|---|---|
やせ | ~ 9.9 | ~ 19.9 |
標準 | 10.0 ~ 19.9 | 20.0 ~ 29.9 |
軽肥満 | 20.0 ~ 24.9 | 30.0 ~ 34.9 |
肥満 | 25.0 ~ | 35.0 ~ |
参考:「ナショナル体脂肪体重計」取り扱い説明書
最近、肥満をはじめ、糖尿病や動脈硬化など、生活習慣病になりやすい体質が遺伝することが分かってきた。あなたの祖父母や両親、おじさんおばさんなどに、このような病気にかかった人がいるのなら、あなたもかかる可能性大というわけ。
しかし、この体質が遺伝していたとしても、心がけ次第で病気を避けることができる。一方、近親に生活習慣病にかかった人がいないとしても油断はできない。その人たちの生活がよかったために、遺伝的な要因があっても病気にかかっていないだけかもしれないのだ。
生活習慣病は40歳以降に発症するケースが多い。以下の項目の中に、半分以上心当たりがある 人は、現在は大丈夫でも将来病気に悩まされてしまう可能性が高いのだ。特に、すでに肥満している人は病気の発症も早くなる危険性が。これを機に少しずつでも生活を見直すことをおすすめしたい。
外食は脂肪を多く含む高カロリーのものが多いため、肥満を招きやすい。特にハンバーガー類、揚げ物などに注意しよう。糖分やアルコールもとり過ぎると肥満のもと。また、血液中に糖分がたまり過ぎる「糖尿病」の原因にも。砂糖は1日20gくらいまでが適当とされているが、缶ジュースによっては、 1缶でそれ以上というものもある。甘いお菓子なども同様に注意。アルコールは、チェック欄にある通り、1日に日本酒で2合くらいまでが健康な飲酒の限界だ。
「肥満解消には食べなければいいだろう」なんて、朝食を抜いたりするのは厳禁。夜食として食べた甘いものは寝ているうちに脂肪に変わってしまうのに対し、朝食を抜いても脂肪が減ることはないようだ。これは実験などでも証明されている。
普段は脂肪細胞内に貯えられている中性脂肪は、ストレスを感じて心拍数が上がることにより、血液中に放出される。この繰り返しによって血液中の中性脂肪の量が増え、動脈硬化などを引き起こす可能性があるのだ。適度な運動は肥満解消だけでなく、ストレス解消にも効果がある。最後のたばこも動脈硬化などを引き起こす危険因子だ。肥満していて血液中に中性脂肪が多い人が喫煙すると、さらに危険が増すという説もある。