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野菜もたくさん食べられる!冬はやっぱり鍋

冬といえば、やっぱり鍋!鍋料理は野菜がたっぷり食べられるだけでなく、なんと心も癒してくれる食べ物だとか。大人数でワイワイやりながら囲んで食べたいですね。

野菜もたくさん食べられる「鍋」に決定!

冬の食べ物と言えば、やっぱり「鍋」。鍋料理の特徴は、何と言っても「体が温まる」こと。
人間にとって温かい食べ物は、体にも心にも、とても重要です。医食同源が当り前の香港では、日本より気温が高いにもかかわらず、デザートさえも温かく、冷たいものはあまり口にしません。
内側から体を冷やさない「温かさ」そのものも、私たちにとって良い「医」の効果があります。

鍋料理はココがいい!

体が温まる!

鍋は冬を乗り切る最強の料理方法です。
野菜は煮込むことによって食物繊維が柔らかくなり、生よりも多く食べることができます。さらに、スープにもビタミン・ミネラルが溶け出しているため、スープも味わえる鍋料理は、まさに栄養の宝庫です。
また、野菜に含まれるペクチンは、胃の調子を整えるはたらきがあるので、胃腸薬を一緒に飲んでいるも同然です。「温かい」鍋料理はいいことづくめです。

心も温まる!

鍋はどちらかと言えば、ひとりで食べる料理ではなくワイワイと2人以上で食べる料理です。そしてなぜか鍋を囲む時は、会話がはずみます。「あれ入れて」「コレ食べて」と話が続き、ときには「笑い」が起こることもあります。「笑い」は体を健康にし、ストレスを解消してくれます。
鍋料理は体だけでなく、心も温める、ニクイ食べ物なのです。

体におすすめ!鍋料理はコレ

なんだか体調が整わないときにおすすめの鍋をご紹介します。冬野菜ばかりではありませんが、こんな症状があるときにはこの鍋料理で解消しましょう。

体にいい鍋料理

冷え性 キムチ鍋 キムチは汁ごと入れましょう。スライスしたニンニクを入れるとアリシン成分のはたらきで、さらに血行が良くなります。
風邪ぎみ ほうとう鍋 カボチャの豊富なカロチンにより、のど・胃の粘膜を守り風邪を予防します。里芋などの根菜類は体の中で温かさが持続します。薬味にとうがらしを入れると、さらに温かさがアップします。
貧血・疲れ眼 柳川鍋 どじょうの鉄分は、ほうれん草より多いため、まるごと食べ、カルシウムも摂りましょう。コレステロール値の調整のため、繊維の豊富なゴボウを入れるとよいでしょう。
高血圧 海鮮鍋 エビ・カニ・ホタテ・タコ・イカなどに含まれるタウリンがコレステロール値を下げ血圧を一定に保ちます。ただし食べ過ぎには注意です。

薬味でアレンジ鍋料理

いつも同じ鍋では、ちょっと飽きちゃう…と思うなら、今日は薬味をアレンジしてみましょう。薬味を変えるだけでも、随分違った味で楽しめます。

鍋料理の薬味一覧

わさび 鶏ガラ・カツオだしの鍋におすすめ。わさびの辛味成分・シニグリンにより胃酸の分泌を調整します。食欲増進につながります。
おろしニンニク だし仕立ての鍋におすすめ。ニンニク臭成分・アリシンは殺菌作用があり、風邪に効きます。
バター 味噌仕立ての鍋におすすめ。意外にオツです。ビタミンAが豊富で細菌への抵抗力がアップします。
一味・七味 ほぼ万能のスパイスです。体を温め、新陳代謝を活発にすることで食欲増進、たんぱく質の消化を促進します。
いり胡麻 ポン酢仕立てのたれなどにいれるとよいでしょう。コレステロールをとりのぞく不飽和脂肪酸により、動脈硬化を防ぎます。