温かいものを食べると体が温まりますが、そもそも体を温める食材があること、ご存知ですか?冷え性でお悩みな方はもちろん、そうでない方もぜひご覧ください。
寒い冬だからこそ体の芯から温まりたいもの。手っ取り早いのは、温かいスープやお茶を飲んだり、ほかほかのおでんを食べるなど、温かいものを口にすることです。でも、そもそも体を温める食材、冷やす食材があることをご存知でしょうか。
一般的には、夏野菜は体を冷やし、冬野菜は体を温める、と言われています。夏野菜は水分が多く生で食べるものも多く、夏の暑い時にほてった体を冷やしてくれる作用があり、食べるとすーっとします。一方、根菜類などには体を温める効果がある、というわけです。
野菜に含まれるビタミンCやビタミンEは、冷え性に効果があると言われています。ビタミンEは血行を良くするはたらきと、体内のホルモン分泌を調節するはたらきがあります。また、ビタミンCには、血液の主要な材料となる鉄分の吸収を促進、毛細血管の機能を保持するはたらきがあるのです。
冬野菜に限らず、ビタミンCを含む果物やビタミンEを含む穀物や豆なども体を温める食べ物なのです。
体を温める食材として、忘れてはならないのがねぎやしょうがなどです。普段は薬味やスパイスとして活躍している食材ですが、血行を促進する効果があり、体を温めるのに優れた食材でもあります。その効果をご紹介します。
ねぎの白い部分を食べる根深ねぎと葉の部分を食べる葉ねぎがあります。白い部分は淡色野菜、葉の部分は緑黄色野菜です。ねぎ特有の辛味はアリシンと呼ばれるもので、血行をよくし体を温める作用があります。葉の部分には、カロチンやビタミンCが含まれ、風邪予防に効果あります。
栄養的には特に優れているものはありませんが、辛味成分であるジンゲロンやショウガオールには発汗を促す作用があり、冷え性だけでなく、風邪の初期症状の緩和に効果があります。
辛いものを食べると体が熱くなります。その代表がとうがらしです。赤とうがらしのほか、チリペッパー、カイエンペッパーなど種類が豊富ですが、カプサイシンと言われる辛味成分に体を温める効果があるのです。カプサイシンには、毛細血管の血液循環をよくするはたらきがあります。また、とうがらしは皮下脂肪の代謝を促進させるため、肥満防止やダイエットにも使われます。