PMSってご存知ですか?これは月経前症候群と言われるもの。生理のある女性なら誰にでも経験のあることです。ここでは、どんな症状のことなのか、まとめました。
女性にだけ訪れる生理。でも、生理前になると、下腹部痛、肩こり、頭痛、便秘、胸のはりなどに加えて、イライラ、憂うつ、集中力減退などの精神的変化を感じることがある。
これは、「月経前症候群(PMS、Premenstrual Syndromeの略)」と言われるもの。PMSは女性なら誰にでも起こりうるもので、女性の93%が何らかの不快感を訴えているという調査結果もある。
生理前の不快感で、自分にあてはまるものがありますか?
日清製油(株)調べ
20代前半 | 20代後半 | 30代 | |
---|---|---|---|
1位 | 下腹痛…50% | イライラ…53% | 下腹痛…47% |
2位 | イライラ…50% | 下腹痛…40% | 眠気…47% |
3位 | ニキビ…36% | 乳房張る…40% | イライラ…40% |
4位 | 眠気…36% | おりもの…37% | おりもの…37% |
5位 | 腰痛…32% | 食欲増…34% | 頭痛…32% |
6位 | 食欲増…29% | 眠気…32% | 肩こり…26% |
出典:日清製油(株)調べ
なぜ、このような変化が起こるのか、ハッキリしたことは分かっていないが、ホルモンの変動が関係していることは間違いないようである。
女性の生理(=月経)は妊娠の準備のために欠かせない大切なもの。その月経を起こすのに関係しているのが、エストロゲンやプロゲステロンといったホルモンなのである。
女性の卵巣で成熟した卵子が卵管に排出(排卵)され、卵管で約24時間生きている。このとき、精子と受精しなければ卵子は死んでしまい、受精に備えて増殖していた子宮内膜も必要なくなり、子宮内膜がはがれて出血するのが月経(生理)である。卵巣で成熟し排卵するまでに約2週間、排卵してから月経が訪れるまでに約2週間。合わせて約1ヵ月のサイクルで訪れているのである。
PMSが起こるのは、月経前2週間、つまり、排卵してから月経が訪れるまでの間である。この時、増加してくるのがプロゲステロン(黄体ホルモン)と呼ばれる女性ホルモン。
プロゲステロンには体温を上げたり水分貯留作用があるため、ほてりやむくみを感じることもある。
月経の周期とホルモンのはたらき
生理前の不快症状がPMSかどうか、気がつかないことがある。そこで一度、記録をつけてみよう。記録は、基礎体温と体調、生理周期、その日の出来事などを記入する。心や体の状態を合わせて記入してみると、意外なことに気がつくかも。また基礎体温は、朝、目を覚ました時体を動かす前に測るのがベスト。もちろん、PMSであっても落ち込まず、「女性なら誰にでも訪れるもの」とポジティブに捉えよう!
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