便秘といっても、いろいろなタイプがあります。多くの女性が悩んでいるのは、たいてい生活習慣を変えれば治る便秘。食生活や普段の生活にこんな問題はありませんか?
便秘は、その原因と症状によっていくつかのタイプに分けることができる。下にまとめているのは、生活を変えれば治ることが多い便秘。このような生活をしていないのに便秘気味という人は、もともとの体質や妊娠、何らかの疾病などが原因であることも考えられる。このような便秘については別にまとめてあるのでこちら「こんな便秘は病院に」をみてみよう。
TYPE 1
普段の生活
便秘の症状
便が出る頻度が少ない(毎日出ることはあまりない)。便を出すのに苦労する。 便は固くて黒っぽいことが多い。
TYPE 2
普段の生活
便秘の症状
食後に強い腹痛をともなう便意を感じる。便の量が少なくコロコロしていたり、便に粘液のようなものがついていることがある。また、何日か便秘の状態が続いた後、下痢を起こすことがある。
日本人に最も多いタイプ。大腸の筋肉がゆるんで、便を外に出そうとする腸の「ぜんどう運動」が弱くなってしまったために起こる便秘。
主に次のような原因で起こる。
従って、これらの生活習慣を改めることによって、「便を捕らえて押し出す力」「便を外に出す力」「便意を脳に伝える力」というような腸のはたらきを回復させることで治る可能性が高い。
なお、生活習慣+病気が原因で起こる便秘もある。「突然便秘になってしまった」「便に血が付いていたり、色がおかしい」ような場合は、病院で検査を受けるようにしよう。
ストレスなどが原因で自律神経が乱れるため、大腸のぜんどう運動がおかしくなり起こる便秘。
ぜんどう運動が強すぎて、腸の一部がけいれんを起こしてくびれてしまい、そこを便が通りにくくなるため、腹痛などの症状がある。このため「けいれん性便秘」とも呼ばれていて、比較的若い人に多い。
これを治すには、ストレスを取り除くことが一番。スポーツや趣味など、日ごろのストレス解消法を自分で見つけられればいいが、なかなかそうはいかないという人は、病院などで相談することをおすすめ。
下剤や浣腸の使い過ぎで、本来持っている「便意を脳に伝える力」や「便を捕らえて押し出す力」が弱くなってしまったために起こる便秘。おおもとの原因は、弛緩(しかん)性便秘であることが多いので、下剤や浣腸に頼らず、生活を変えることで便秘解消させる努力が必要だ。