疾患・特集

音楽療法で得られる効果

音楽を聴いて効果が得られるのは人だけではないようです。ここではどんな効果があるのかをまとめてみました。

ストレス解消に

1/fゆらぎの波長が聴覚を通して脳にはたらきかけ、脳の自律神経の調整によって感情や情緒を安定させる。それが、臓器を安定させ血液の流れをよくし、健康な身体にしてくれるのだ。このような癒しはどんな効果をもたらすのだろうか。

ストレスはその原因がわかれば、解決したようなものといわれるが、なかなか自分自身でも原因がわからないことが多い。そんなときには、その気持ちと同調するような音楽を聴く。すると、自分の心が見えてくるのだ。
例えば、イライラしている時には、激しいテンポの曲、なにもやる気がしない時には、テンポの遅い曲を聴くと、自分の気持ちが音楽と一緒になって、ぐっと内に秘めていたうっぷんが外に出るようになる。こうなれば、ストレス解消できるはず。

胎教には必須

胎教音楽の目的は、母親の情緒を安定させること。決して赤ちゃんに直接聞かせるのではなく、母親が聞いて赤ちゃんに伝えるものだ。ロックばかりをきいてたら、産まれてきた子供が情緒障害を起こした例もあるとか!?クラシックは1/fゆらぎをもっており、赤ちゃんの胎教に良い。
ちなみに、「いつものように赤ちゃんを抱いてください」とお母さんに言うと、たいていの人が、左に頭を持ってくるように抱く。これは、母親の心音も1/fゆらぎで、赤ちゃんがそれを聞くと安心するからだそう。赤ちゃんの情操教育に1/fゆらぎは欠かせない!?

老人性認知症にも効果的

誰とも話をしないうちに、寂しさなどから認知症になるお年寄りがいる。老人ホームで音楽療法を使用したところ、それまで無口だったお年寄りが、自分の知っている曲を聴いているうちに、緊張がほぐれおしゃべりをするようになったそう。
この場合に音楽は、かならずしもクラシックとは限らない。お年寄りが知っているナツメロや童謡でも構わないのだ。

酒に音楽を聴かせる!?

音楽による効果は人に限った話ではない。
ワインやお酒などに音楽を聴かせた(実際に曲を聴かせたのではなく、音楽を振動エネルギーと考えてその振動を与えた)ところ、非常に熟成されたまろやかなアルコールができたとか。

おなじように、乳牛に音楽を聴かせていたところ、乳がよく出るようになったそう(農林水産省畜産試験場の試験では、2~3%の増量が認められた)。
音楽療法は、人以外でも活躍する!

公開日:2001年4月9日