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おいしいミネラルウォーターの使い方

ミネラルは体にいいものですが、だからといって、お茶や炊飯に硬水を使ってもおいしくありません。ミネラルウォーターは硬度の違いなどで、使い道を変えましょう。また「味わい」の違いも知って、自分好みのものを見つけましょう。

ミネラルウォーター使いわけ術

ミネラルが不足しがちだからといって、なんでもミネラルウォーターを使えばいいというものでもありません。硬度別「おいしい使い方」というのがあります。

硬度とは、ミネラルの中でも量が多いカルシウム、マグネシウムの含有量のこと。ちなみに水道水の硬度は、30~100程度と言われています。

硬度別ミネラルウォーターの使い方

硬度50以下
(軟水)
野菜料理、炊飯、和風のだし、お茶、コーヒーなど
硬度50~100
(中程度の軟水)
炊飯、調理、コーヒーなど
硬度170前後の水
(硬水)
ウイスキーの水割り、洋風だし、肉の煮込みやアク抜き
硬度300の水
(非常な硬水)
食欲増進の効果があるので、食前酒の代わりに
硬度600を超える水
(さらに非常な硬水)
便秘対策、スポーツ後のミネラル補給などに

硬度についての表示がない場合の計算方法

(カルシウム)×2.5+(マグネシウム)×4=硬度

ミネラルウォーターを「おいしさ」で選ぶなら

ミネラルウォーターを「そのまま飲む」としたら、どのミネラルウォーターを選べば「おいしい」のでしょうか?その「おいしさ」を決定づけるのは難しいこと。個人の好みはさまざまだからです。多くの日本人が好む軟水より「私は硬水の方が好き」という人もいるでしょう。

そこで「好みの水」探しのヒントになる「おいしさの違い」をご紹介します。

水質項目 おいしい水の要件 おいしさの違いは?
蒸発残留物 30~200mg/l 主にミネラルの含有量を示します。量が多いと苦み・渋味が増し、適度に含まれるとこくのある、まろやかな味がします。
硬度 10~100mg/l 硬度の低い水は「くせ」がありません。高いと「くせ」があるため、人によって好き嫌いが出ます。カルシウムに比べ、マグネシウムの多い水は苦みを増します。
遊離炭酸 3~30mg/l 水にさわやかな味を与えますが、多いと刺激が強くなります。
水温 最高20℃以下 水は冷やすことによっておいしく飲めます。

出典:おいしい水の水質条件より主な項目を抜粋(厚生省、おいしい水研究会、1985年)