日本の山の樹木を人の手で守っていくなかで生まれた炭焼きの文化は、世界に誇れるものです。特に優れた白炭(備長炭など)には、高い技術が必要となります。こうした炭は、これからのエコロジーの中心になるかもしれません。
生活排水、農薬、工業用水、廃棄物などさまざまな原因から、湖沼、河川、ため池などの水質が極めて悪化しています。またその水の流れつく先、海も汚染されています。これまでは、その改善策として多くの塩素を使用するなど、科学的な方法をとってきました。しかし、最近は、炭を使用した自然に優しい水質改善法が話題になっています。
もちろんこの水を生き返らせるパワーは家の水槽や花瓶でも使うことができるので、試してみましょう。
これまでの日本の農地は、肥料や農薬がたくさん散布され、土壌中に残留して、まさに化学物質づけとなっています。こうした汚染が炭で分解、浄化されます。「炭」パワーは農地だけでなく、もちろん家の庭でも有効ですので、エコロジーなガーデニングや庭の手入れなどにぜひ使ってみましょう。
界面活性剤の入った洗剤は、家庭排水汚染の大きな原因のひとつです。そこで炭で洗濯してみましょう。炭のミネラル分や遠赤外線が、水分子の固まりを小さくして、汚れとくっつきやすくします。塩を加えてミネラル分を補えば、汚れもしっかり落ちます。また何度も使えるのでお得です。
市販の脱臭剤には、がん、アレルギー、視力障害、呼吸器障害などを起こすと言われているホルムアルデヒドが使われているものもあります。「強力消臭」をうたったものは、それだけ化学物質が多い場合もあるのです。それよりも良い炭を多く使って、健康的に消臭してはどうでしょうか。1~2週間に1回は取り出して、天日乾燥させれば、半永久的に使用できます。
冷蔵庫に | 約100gを通気性の良い布か網袋に入れ、棚のすみへ入れて置きます。大きい冷蔵庫の場合は、棚1段に対して1本を置くといいでしょう。 |
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トイレに | 2~3片ほどを、網やかごなどに入れ、すみに置きます。「臭いがとれないなぁ」と思う場合は、炭の量を増やしましょう。 |
お部屋に | 特に通気の悪い部屋や、寝たきりの方がいる部屋の場合は、置炭をします。 |
下駄箱、たんす、押し入れ、車に | 約100gを通気性の良い布か網袋に入れ、置く・つるすなどします。臭いがとれない場合やカビが発生した場合は、量を増やします。 |