飲み水に入れたり、ごはんを炊いたり、部屋に置いたりと、いろいろな効果をもつ「炭」。その効果の秘密には、炭が持つ科学的なパワーがあったのです。炭に潜む6つの効果をまとめました。
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炭は、除湿器と加湿器の2つのはたらきをしてくれます。その秘密は?
1で述べた「無数の孔」が、水の中の不純物を吸着します。しかも、ただ吸い取るだけではありません。炭につく有用微生物が、吸着した不純物を分解し、浄化してくれます。
こうしたはたらきを利用して、河や湖などの水質改善もおこなわれています。
たくさんの孔で炭が吸い込むのは、湿気や水の不純物だけではありません。臭いのもととなる空気中の「汚れ」の成分や「有害な不純物」を吸い取ります。このため、脱臭のはたらきもあります。
木は土からミネラルなど必要な栄養分を吸い上げながら大きくなります。このミネラルが、化学成分となって木の中に残っています。さらに炭化することで、水に溶けやすいミネラル(炭酸塩や酸化物)になっています。このため、水の中に炭を入れておくと、ミネラルウォーターのようになるのです。
炭は暖まると、遠赤外線を発生します。遠赤外線とは、目に見えない暖かい光線で、当たったところは気温・風・空気の状態にかかわらず暖かくなります。その暖かさもおだやかで、体の深いところまで効き、血行や代謝を促進します。
炭には、マイナスイオンを増加して、副交感神経にはたらきかけ、心身をリラックスさせる鎮静効果があると言われています。ほかにも、炭を使うとマイナスイオンのはたらきで、ものが傷むのを遅らせてくれる効果があるという説もあります。もしかして、「老化」防止効果もあるかもしれません。