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どのくらい食べたらいい?ヨーグルトQ&A

賞味期限切れのヨーグルトは食べても大丈夫?ヨーグルトの上澄みは飲む?毎日食べたいヨーグルトの疑問をまとめました。楽しく健康なヨーグルトライフを送りましょう。

賞味期限切れのヨーグルトは食べても大丈夫?

ヨーグルト

食べても大丈夫か?という意味では、ある程度は大丈夫のようです。しかし、もちろん風味と健康効果は劣ります。
ヨーグルトの中の乳酸菌は製造後、お店に並んでいるときも、乳糖を分解して、酸性物質を作り続けています。つまり乳糖が減少し、どんどん酸っぱくなっていくのです。乳糖は、腸内ビフィズス菌の「食べ物」となってくれる大切な栄養です。その栄養が失われず、適度な乳糖が残っている期限を示しているのが「品質保持期限」です。おいしさと健康のため、期限内に食べましょう。
またヨーグルトは開封すると、乳酸菌が空気に触れ死んでしまい、代わりに空気中の雑菌が入って繁殖します。早く食べ切りましょう。

ヨーグルトの上澄み、飲んだ方がいいの?

ほんのり黄色い上澄みは乳清またはホエ-というものです。乳酸菌の発酵が進むと分離してくる自然のもの。この中には、水溶性のビタミン、たんぱく質、ミネラルが豊富に含まれています。捨てるなんてもったいないので、一緒に飲んでしまいましょう。ただし酸味が強いので、注意してください。

ヨーグルトって、どのくらいの回数・量を食べれば効くの?

ヨーグルトは、腸の中を通り抜けながら酸を作ったり、悪玉菌の死骸を取り去ったりしています。つまり腸内をすぎてしまえば、ほぼ効果は終わりということ。したがって、ヨーグルトはできれば毎日摂りましょう。健康のことを考えると、量は約100g(カップ1杯程度)を目安にどうぞ。

一時流行った「ヨーグルトきのこ」って何だったの?

ケフィアまたはケフィール(kefir)といって、アゼルバイジャン、主にコーカサス地方で伝統的に摂られている乳発酵食品です。 ヨーグルトとの違いは、発酵に乳酸菌だけでなく酵母も使用している点にあります。
ヨーグルトきのこの乳酸菌は、ネバネバした物質(多糖)を作り、そこにくっつく形で乳酸菌と酵母の固まりが形成されます。この固まりが「きのこ」に似ていることから、この名前がつきました。牛乳に入れて発酵させた後、発酵乳の液体だけを飲みます。
ヨーグルトと同じ効果が得られますが、家庭で作る場合には、よほど殺菌に気をつけないと、雑菌が繁殖してしまうので注意が必要です

美容パックに使うとキレイになるの?

バリ島のエステなどでも使われているヨーグルトパック。現在、肌への科学的な効果は研究中でありますが、歴史は古いようです。具体的に肌に良いと言われているのが「乳清」で、上で述べたヨーグルトの上澄み液です。乳清は肌に近い成分でできていますので、自然になじみ、保湿力を高めると言われています。ほかに、お肌の老化の原因である酸化の進行を止めて炎症をおさえる、肌本来の防御機能を高める、老廃物や異物を浄化するなどのはたらきがあると言われています。
しかしヨーグルトは酸素に触れると雑菌も増えやすいので、注意しましょう。またパックより先に、食べることもお忘れなく!

牛乳でお腹がゴロゴロする人は食べられない?

牛乳でお腹がゴロゴロするのは乳糖不耐症といって、日本人には割合多くいます。牛乳に含まれる「乳糖」をうまく分解できません。しかしヨーグルトなら大丈夫です。乳酸菌が発酵中に、この乳糖を約50%も分解してくれているからゴロゴロしにくいのです。

フローズンヨーグルトの乳酸菌は生きてるの?

フローズンヨーグルトは、液状のヨーグルトを急速に冷凍して作られています。このとき、乳酸菌も凍って活動が一時停止の状態になっています。しかし口の中で溶ければ、再び活動を始めることができます。