ケガ、特に切り傷などの応急手当の第一歩は止血にあります。起こらないにこしたことはないものの、 いざというときに、知識があるとないのとでは大違いです。簡単な止血方法を頭に入れておきましょう。
STEP1
清潔なガーゼやハンカチ(できれば滅菌ガーゼ)を厚めに重ねて、傷口にかぶせ、その上から強く圧迫して止血します。
STEP2
包帯を強めに巻き、傷口を心臓よりも高くします。
傷口からの出血には、次の3種類があります。
毛細血管からの出血 | 赤い色でにじみ出るような出血。ほとんどの場合、放置しておけばそのまま止まる |
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静脈からの出血 | 赤黒い色でじわじわと出血。傷口を圧迫して止血 |
動脈からの出血 | 鮮やかな赤色で勢いよく出血。止血点を圧迫して止血する必要がある |
止血点の場所
深刻なのは3番目の「動脈からの出血」です。この場合は、 傷口を直接圧迫するほかに、止血点(傷口よりも心臓に近く、外側から圧迫できる動脈部位)を圧迫して止血する必要があります。またこの場合は、止血と同時に救急車を呼び、一刻も早く病院で手当してもらいましょう。
※止血点の場所はイラストを参照
止血点の圧迫方法は、指で押さえる方法もあるが、次の方法もあります。
STEP1
傷口より心臓に近いところに三角布やタオル、 スカーフ、ネクタイなどを約5cmの幅にたたんで強く巻き、結び目に棒を通します。
STEP2
棒を回転させて強くしめつけます。
この場合は、30分に1度、圧迫を少しゆるめて、血液が通るようにすること。その際、止血した時間・ゆるめた時間を記録しておくとよいでしょう。