すり傷、切り傷、刺し傷…。それぞれどのような状態をいうのでしょうか?また、応急手当の仕方もケガの種類によって異なってきます。ケガの状態別の手当の仕方をまとめました。
すり傷は、皮膚の表面の浅い傷のこと。家庭で手当するだけで大丈夫なケースが多いようです。汚れのない軽い傷なら、消毒薬で消毒しましょう。土や砂で汚れている場合は以下のように手当するとよいでしょう。
包丁やナイフ、ガラスなどで切った直線的な傷のこと。皮膚の表面だけでなく、皮下組織まで傷つき、出血することが多いようです。「止血→消毒」が基本ですが、なかなか出血が止まらないなど、傷が深いときは病院に行って診てもらうようにしましょう。
鋭い刃物などで指を切断してしまった場合、応急手当がよく、6~7時間以内に治療を受ければ、再接着することができるようです。
手の方は、切断面に滅菌ガーゼを当てて強く押さえて止血します。水洗いしたり、 薬をつけたりは絶対にいけません。
指の方は、滅菌ガーゼとビニール袋で包み、さらに氷を入れたビニール袋に入れて病院に運びましょう。
病院は整形外科か形成外科ですが、救急車を呼んで手配してもらってもよいでしょう。
小さなトゲから釣り針や釘、ガラス、ナイフなど、刺し傷には小さなものから大きな傷まで考えられます。トゲなど小さなもので、出血や痛みもほとんど感じない場合は家庭だけで手当できますが、大きなものが刺さった場合は病院に直行しましょう。
また、古いクギなど汚れたものが刺さった場合も、呼吸困難やけいれんが起こる破傷風にかかる恐れもあるので病院に行った方が良いでしょう。自分で判断ができないときは、迷わず119番に電話して状況を説明し、救急車に来てもらいましょう。