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とうがらしの辛さが夏バテ、二日酔い解消に効果アリ

とうがらしの刺激で、だ液や胃液の分泌が促進され、食欲増進につながります。ひとりぐらしでも簡単に利用できるとうがらし元気食品もご紹介します。

とうがらし料理で食欲が出てくるわけ

暑さのせいで夏バテ気味、ビールの飲み過ぎで二日酔いなど、食欲がなく体がだるくて思うように動けない方へ、夏バテや二日酔いの食欲不振には辛いとうがらしがおすすめです。そのメカニズムを簡単にご紹介します。また、ひとり暮らしでも簡単に利用できるとうがらし食品も探しました。冷蔵庫に常備して、元気回復に役立てましょう。

●とうがらし料理を食べます。
→刺激成分(辛味成分)が口や胃など消化器の粘膜を刺激します。
→中枢神経のはたらきが高まります。
→だ液や胃液の分泌が増え、食欲がわいてきます。
→刺激によって、腸の運動も促進され、栄養が吸収されやすくなります。

最初は暑く、そのうち涼しいとうがらし

とうがらしの入った辛い料理を食べると、体がカーッと熱くなって汗をかきます。でもしばらくすると汗がひき、なんとなくさわやかな気分になってきます。インドや東南アジア、中南米など暑い地方に辛い料理が多いのも、この感覚を味わうためとか。このメカニズムも科学的に解明されています。

●とうがらしの辛味成分が吸収され、血液によって脳に運ばれます。
→辛味成分が脳にある交感神経を刺激します。
→皮膚表面の血管が拡がり、汗をかきます。
→汗が蒸発し、皮膚表面から体熱が奪われ、さわやかに感じます。

とうがらしは冷え性にもおすすめ!

冷え性は手足の抹消にある血管を広げたり縮めたりする神経の調節ができなくなっておこります。とうがらし料理を習慣的に食べると、皮膚表面の血流が増え、血管を広げるたり縮めたりする訓練ができるのです。これによって冷え性がよくなっていくわけです。

常備しておきたい、食欲不振対策食品

食欲がないときは体もだるいもの。「食べなきゃダメとはわかっていても、料理なんてとても…」という気持ちでいっぱいになります。そこで、そんなとき簡単に利用できる常備品をご紹介します。といってもいきなり無理せず、様子をみながら少しずつ食べるようにしましょう。

●トマトジュース(缶)・タバスコ・こしょう

トマトジュース

トマトジュースにタバスコ、こしょうを好みで入れましょう。そう、アルコール抜きのブラッディマリーです。
最低でもこのドリンクにパンとヨーグルトは必ず摂りたいものです。

●キムチ・おかゆ

キムチ・おかゆ

キムチはどんな素材とも合う万能選手です。豆腐にのせても、卵焼きに添えても、納豆と一緒にごはんにのせても、食パンにのせてチーズと一緒に焼いてもおいしいです。ごはんを炊くのが面倒な人は、レトルトのおかゆやごはんも常備しておきましょう。

●インスタントみそ汁・一味とうがらし

みそ汁やスープに好みでとうがらしを入れてみましょう。手作りにこしたことはありませんが、インスタントものも常備しておくと楽です。塩分が気になる人は、スープの粉などを少し残すようにしましょう。

●作りおきピリ辛ピクルス

作りおきピリ辛ピクルス

冷蔵庫に入れておけば1週間はもつピクルス。朝食の付け合わせなどにおすすめです。
きゅうり1本、にんじん、セロリを半分くらいひとくち大に切ります。漬け汁は、酢1カップ、水1/2カップ、砂糖大さじ2、塩大さじ1/2弱、ローリエ1枚、小口に切ったとうがらし1本~2本(好みで増やしても)をレンジで2分ほど加熱します。こしょうをふってかきまわし、砂糖をとかします。冷めた付け汁と野菜を密閉容器に入れて冷蔵庫で保存します。