心電図検査は、心臓の天気予報とも言われ、心臓の動きに関するさまざまな異常を知ることができます。しかし、不整脈や狭心症など、いつ起こるかわからない病気も多いので、一度の検査では安心できません。
心臓の疾患に関わる検査の中でも比較的簡単に行えるので、病気発見の第一の手がかりとしてよく用いられるのが心電図です。
心臓の筋肉が鼓動を打つために発生する微弱な電気信号を、体表面につけた電極から検出し、波形として記録。その乱れから病気の兆候などを読み取ります。
この検査で異常が出たらほかの検査も行い、それにより、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、不整脈、心臓肥大、心膜炎、冠動脈不全、高血圧症、動脈硬化症などの発見をします。
不整脈や狭心症はいつ起こるかわからないため、短時間の心電図検査では異常が発見できないことが多いようです。そこで携帯型の小さな装置・ホルター心電図で24時間連続して心電図を記録します。コンピュータで解析、診断します。
これにより心電図変化をとらえる可能性が飛躍的に高くなりました。
また心臓に何か変化のあった時のみ、作動するイベントホルター心電図も普及しつつあります。
さて、あなたの心電図は何を語っているのでしょうか?
※注:検査の数値はあくまでも「めやす」です。不安があれば必ず、詳しく調べるようにしましょう。
検査 | 正常 | 異常で疑われる病気 |
---|---|---|
心電図 | 正常な波形 | 不整脈、虚血性心疾患、心筋梗塞、心肥大、冠不全、動脈硬化症など |
狭心症や心筋梗塞は、心臓に酸素や栄養を送る冠状動脈が詰まり、血がいかなくなって起こる病気。その原因のほとんどが、血管の壁に脂肪やコレステロールが付着し、血管が狭くなったことによります。そのため、血管を狭くする原因の血中コレステロールもあわせて見る必要があります。心電図だけでなく、そこでも黄色信号が灯っている場合は特に注意が必要です。
心臓をイキイキさせるには血管がキレイになることが大切です。100年以上動いてくれる心臓を作りましょう。
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