血圧検査は、高血圧だけではなく脳卒中や心臓病、腎臓病などのいろいろな生活習慣病の疑いを発見するものです。血圧検査による高血圧、低血圧の基準と、それぞれの場合の改善方法を考えます。
いまや日常的な検査・血圧。高血圧=悪いことというイメージは定着しています。しかし、問題は高血圧だけではありません。それによって引き起こされる病気、あるいは高血圧を引き起こしている病気があるのです。
こんな症状があったら…
血液は血管内を満たし、その時一定範囲内の力で血管の壁を外に向かって押しています。心臓が収縮し、血液が送り出されるときが、その圧力がもっとも高くなる最高血圧です。心臓が拡張し血液をその中にため込むときが、その圧力がもっとも低くなる最低血圧です。考えてみると、高い血圧の方が、より力強く血液をすみずみに押し出すのだから、良いようにも思えます。しかし実際には常に「ほどほど」であることが健康な証拠なのです。
自分の血管壁にかかる健康な時の血圧を知っておくと、その数値からズレた時、高血圧症、動脈硬化、大動脈瘤、心筋梗塞、脳出血などのいわゆる生活習慣病の発見・診断に有効となります。
※注:検査の数値はあくまでも「めやす」です。自分の結果が正常値になかったからといって、すぐにその病気であるとは限りません。正常値自体も医療機関によりバラつきがあります。不安があれば必ず、詳しく調べるようにしましょう。
分類 | 収縮期血圧 (最高血圧) |
- | 拡張期血圧 (最低血圧) |
---|---|---|---|
低血圧 | 100以下 | かつ | 60以下 |
至適血圧 | 120未満 | かつ/または | 80未満 |
正常血圧 | 120~129 | かつ/または | 80~84 |
正常高値血圧 | 130~139 | かつ/または | 85~89 |
高血圧 | 140以上 | かつ/または | 90未満 |
単位:mmHg
参考:高血圧治療ガイドライン2014より作成
※低血圧についてはWHO世界共通基準より作成
動物性脂肪、塩分など食生活に十分注意します。体を動かし、よく眠ります。熱い風呂は避けましょう。医師の指示に従い生活改善をします。
不摂生がすぐ高血圧に移行する危険ゾーンです。肥満、たばこ、ストレス、塩分の摂りすぎなどに十分に注意します。
血管は年齢とともに老化するものです。今は大丈夫でも今後を考え、栄養・運動・休養に留意します。
本人に症状がなければ特に問題はありませんが、あれば受診し、医師の指示に従います。体をなるべく動かしましょう。