疾患・特集

健康診断があなたを救う

生活習慣病は自覚症状のない病気がほとんどで、「おかしいなあ」と思う時には手遅れということも。そうならないためにも、早期発見できる健康診断は重要です。

痛くなってからでは遅すぎる?

健康診断というと、どんな気持ちで受けているでしょうか?
現在日本人にとって深刻ながん、心臓病、高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病は、ほとんど自覚症状がありません。本人の気がつかないうちに病気が始まってしまいます。しかし、こうした病気こそ「病気」に陥ってしまう前に生活改善で修正していくことが重要です。自覚症状が出てからでは手遅れなのです。

実際、健康診断を行うと、日本人の約3人に1人は数値になんらかの異常が見つかります。悪い芽は早いうちに摘みとってしまうためにもぜひ、自分の体のことを把握しておきましょう。

こんなに違う生存率!

グラフ:胃がん手術後5年の生存率

生活習慣病は本人の自覚が出るところまで進むと、その病気の種類によっては、生活習慣の改善や治療で健康な体に戻すことが難しくなってしまうようです。例えば日本人の死亡原因1位・がんも健康診断で本人も自覚症状のない程度の早期発見をした場合と、「ちょっとおかしいかな?」と思ってから病院へ行き発見される場合ではこのグラフの通り、手術後5年の生存率はかなり違ってしまいます。元気に長生きするためには、本人に自覚のない早期の段階で、兆候を見つけられる定期的な健康診断が重要なのです。

検査では、こんな病気を発見できる!

人間ドックで見つかる疾患

検査の種類、医師などによって、実際に健康診断で発見される病気の種類、発見率は異なってきますが、これはある病院で発見された異常のワーストランキングです。いずれも、生活習慣病。本人が気がつかないうちに進行してしまう病です。しかもそのパーセンテージは加齢とともに上がっていきます。
ほかに低血圧、慢性胃炎、胃潰瘍の疑い、糖尿病、胆のうポリープ、貧血、高脂血症、十二指腸球部変形、子宮筋腫などが発見されています。
生活習慣病の治療というと、とにかくキチンとしたストイックな生活を送らなければならない気がして、それならいっそ知りたくない!という人もいるかもしれません。しかし、自分の体のどこに異常が出て、具体的に何に注意をすれば良いのか?を早い段階でしっかり把握すれば、むやみに何でも禁止!ということも、「短い人生だった」という事ことも無くなるはずです。