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自分を楽にさせるために…リラックスする方法を覚えよう

まずは、リラックスする方法を覚えることが大切。とにかく焦りは禁物!ストレスを感じて陥りやすい穴を上手に避けたり、自分を楽にさせるためには、以下のように考えるというテクニックを使ってみてはいかがでしょうか?

こんなに自分は頑張って良くなろうとしているのにダメだ。自分はどうしようもない人間だ

自己鍛練によって克服しようとすると、かえって悪くなり、落ち込んで自分を過小評価することになります。まず自分自身のすべてを認めましょう。アナタ自身がアナタを愛せなくては、他人もアナタを愛せません。どんな自分であっても受け入れた上で、「自分はダメ」と思い込むきっかけとなったことをゆっくり思い出してみます。過去にあったミスのせい?でも今のアナタなら、もはや同じ間違いをしない人間にちゃんと成長しているはずです。

私にはこの仕事を期限内にキチンと片付けることはできない。毎日の仕事に追われてどうしようもない

集中して1つずつ片付ければ、ちゃんとやりとげられます。現にこれまでも、そうして仕事を上げてきたはず。毎日予定に追われているのなら、それは自己管理が苦手なためかもしれません。自分の頭の中であれこれ考えると不安になるものです。いっそ1日にどれだけのことをすべきなのかといった記憶は、スケジュール帳などに細かく時間を割り振ってしまい、考えずにその通り行動し、少しでも脳にかかる負担を減らしてみては。目的を立てた分、達成感も得られます。

今の地位・ポジションは自分にふさわしくない

自分の学歴や社会的地位に満足しておらず、将来に絶望して、何とかしようとあがいている。本当の目標や夢を見失っている。努力が報われないと無力感に襲われる…。でも、それはそもそもアナタに満足や幸福を与えてくれるものなのでしょうか?高い地位や富で他人にチヤホヤされたとしても、結局はむなしくなり、挫折しやすいことでしょう。今の自分の地位も肯定して受け入れ、笑いとばせるくらいの方が他人にも愛されやすいかもしれません。また例え少しずつでも、自分自身の成長を人生の目的にすえている人は心の病になりにくいようです。

同僚、上司などに仕事を頼まれると、いつも断われない

人に頼られることの多いアナタ。もちろん仕事ができるからこそ、頼まれるのですが、仮に抱え込みすぎ潰れてしまった場合、今までの苦労が水の泡になってしまいます。仕事は、そうならない程度に受けるようにしませんか?仕事を断われる人が、実は一番他人から信用されるものです。

どうしてもリラックスできない。何も楽しいこともない

肩に力が入ってませんか?体が緊張していては休めません。「休んではいけない」と思い込んでいませんか?休むのも仕事のうちです。うつ病の人はどうしても人目を気にしてしまうので、他人を避け、散歩などでのんびり一人になれる場所を探すのもいいでしょう。「楽しいこともない」のは生まれてこの方ずーっとですか?何か楽しかったことは必ずあったはずです。「勉強しなくちゃ」「仕事しなくちゃ」と思わされ続け、それを抑え込んでしまっているだけかもしれません。ゆっくりと楽しかった経験を思い出してみましょう。

同僚、上司、友人など他人に気を使い、責任感を強く感じる。そして無理して明るく振る舞い疲れる

うつになる人の過剰な責任感は「他人に認められたい」ことからくるようです。でも、アナタが四六時中人のことを考えているわけではないのと同様、他人もアナタのことをずっと考えてはいません。また、万人を愛したキリストや釈迦すらも敵がいたように、どんなに素晴しい人でも万人に愛されるということはありません。やはりまずは自分です。人目を気にして偽っているのではない、本当の自分。心底その自分を愛し、いたわってこそ、他人にも優しく親切にできます。

悩みを打ち明ける人がいない

自分だけで悩みを抱え込む人は多いようです。シリアスな話をしたら嫌がられるのでは?と思えてしまいますが、まず打ち明けてみなければ、本当に相手が聞いてくれないかどうかは分かりません。むしろ人間は悩みを打ち明けられると、その人から信用されていると感じられ、人間関係が深く結ばれていきます。打ち明けてみなければ、いつまでも表面的にしか付き合えません。もし打ち明けても聞いてくれないような人であれば、そもそもその人とは親しくならない方がいいということ。事務的に関わっていくべき相手も必ず存在するのです。

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公開日:1999年4月3日