医薬品扱いのもの、栄養補助食品、コンビニで手軽に買えるタブレット、ジュース…。ビタミン補給には、実にさまざまな商品があります。食事でビタミンが摂りきれないときのお助けアイテムとして、上手に生活にとり入れるとよいでしょう。
アメリカ人のビタミン好きは有名です。ある調査によると、35%もの人がビタミン剤などの栄養補助食品を常用しているといいます。肉中心のアメリカ人の食事はどうしても栄養が偏りがちなため、食後にビタミン剤などを飲むことが、何十年も前からの習慣になっているようです。
一方、日本人はどうでしょうか。疲れた会社員が、けだるそうにビタミン剤を取り出して飲む、そんな光景がつい目に浮かんでしまいます。習慣というよりは、疲れを取る薬、といった感じかもしれません。
しかし、日本人の食生活もいまや欧米化しています。ビタミン不足など、自分の健康に対する関心をそれぞれがもっと強く持つべきかもしれません。
ビタミン剤なら、食品のような面倒くさい栄養計算なしに、効率よく必要なビタミン量が摂れます。「もしかして、各種ビタミン剤を毎日ちゃんと飲めば、野菜や肉は食べなくても大丈夫なのでは…?」と思うかもしれません。
でも、やはり基本は食事から。ビタミン剤は手軽に飲めて摂取量がハッキリわかるというメリットがありますが、やはり栄養全体のバランスを考えれば、食品にはかないません。食品の場合は、一度に何種類ものビタミンやミネラルなどの栄養素を摂ることができます。
例えばビタミンの宝庫といわれるレバーには、ビタミンA、B2、B6、B12、D、K、ニコチン酸、葉酸などが含まれており、それぞれのビタミンのはたらきを相乗効果で強くしているのです。
毎日、栄養バランスのとれた正しい食事(目標は1日30品目!)を摂り、その補助としてビタミン剤を使います。これがビタミンとの上手な付き合い方です。
ドラッグストアなどに行くと、ビタミンの錠剤などが種類別にきれいに並べられています。数多いビタミン剤の中から、何を選べばよいのでしょうか。そのコツをご紹介します。