あなたが正しいと思っている鍋の作法。それは体や味のために、ホントに正しいのでしょうか?家族・同僚に信頼される「奉行」という高い地位にのぼるためには、正しい知識と実践がなくてはいけません。そこで鍋奉行度をチェックしてみましょう!
鍋奉行検定試験
下の文は○、それとも×?考えてみましょう!
- だし昆布は、めいっぱい煮出して味と栄養をスープに溶かしこむと良い
- 肉、魚は煮込むと美味しくないので、沸騰してから入れて、火が通ったらすぐ食べる
- 鍋は、やっぱり厚手の土鍋!
- スープが栄養になる食べ物だから、野菜は早めに入れ、味をよくなじませる
- 鍋と言えば、残り野菜を始末するもの。それで充分!
答えと解説
- おいしい昆布だしをとるには、水から入れて沸騰直前に取り出すのが基本です。取り出した昆布は、栄養豊富な「海の野菜」なのでしっかり食べましょう。
答えは×!
- 肉、魚は早めに入れて、おいしいだしを生かします。それによって野菜もおいしくたくさん食べられます。ただし、肉や魚そのものを味わう目的の場合と、貝はあまり煮込まないようにしましょう。
答えは×!
- しゃぶしゃぶなどでない限り、厚手で口の広い土鍋が一番です。保温性に優れ、地肌に気泡を含むため、素材への熱のあたりが柔らかく、風味が壊れにくくなります。洗うときは冷めてから、鍋底に水がかからないようにしましょう。ヒビが入ってしまったときは、お粥を煮てふさぐことができます。
答えは○!
- 根菜類は早めから入れ、葉ものは最後に入れます。これで充分スープが出ます。むしろ煮すぎると各種ビタミンが壊れてしまうので注意しましょう。
答えは×!
- 鍋の野菜も新鮮な旬の物にこだわりたいもの。それがおいしく「健康に役立つ鍋」となります。野菜は買ってきてから時間をおくと、ビタミンなどが半減します。煮込んで野菜の量がたくさん食べられても、新鮮な時の半分の栄養だったのでは仕方がありません。
答えは×!
アナタの鍋奉行度は?
- ●正解1~2:この特集で、しっかり勉強を!
- ●正解3~4:ややアバウトな奉行?でも楽しく食べてますね。その気持ちを大切に、さらに精進を!
- ●正解5:真の奉行!しかしまだまだ、これは序の口。ぜひ「鍋道」を極めてください!
わが家の個性、薬味にあり!
鍋の良いところとして「色々なアレンジができる」ということも挙げられます。アレンジで特に個性が出るのが薬味!ちょっと鍋がマンネリ化しているとき、こんな薬味はいかがでしょうか?
- ●わさび:鶏ガラ・カツオだしの鍋に
わさびの辛味成分・シニグリンにより胃酸の分泌を調整します。食欲増進。
- ●おろしニンニク:だし仕立ての鍋に
にんにく臭成分・アリシンは殺菌作用があり、風邪に効きます。
- ●バター:味噌仕立ての鍋に
ビタミンAが豊富で細菌への抵抗力がアップします。
- ●一味七味:ほぼ万能スパイス
体を温め、新陳代謝を活発にすることで食欲増進、タンパク質の消化を促進します。
- ●いり胡麻:ポン酢仕立てのたれなどに
コレステロールをとりのぞく不飽和脂肪酸により、動脈硬化を防ぎます。