疾患・特集

鍋はヒーリングフード

鍋は、心と体の両方にぬくもりを与えるヒーリング・フードです。よく鍋に入れる野菜、ネギ、大根、春菊などの効能をご紹介します。

鍋のぬくもりが心と体を癒す

鍋のぬくもりが心と体を癒す

鍋の最大の特徴は何といっても「温かい」ことにあります。
人間にとって温かい食べ物は、体にも心にも、とても重要です。医食同源が当り前の香港では、日本より気温が高いにも関わらず、デザートさえも温かく、冷たいものはあまり口にしません。
内側から体を冷やさない「温かさ」そのものも、私たちにとって良い「医」の効果があるようです。

心のヒーリング

なぜか鍋を囲むと「次、あれ入れて」「コレあげる」と話題が無くても話が続きます。鍋はみんなで調理しながら食べるものだからです。よほど厳しい鍋奉行がいない限り「笑い」も起こります。「笑いは内側からのジョギング」と言われるほど、体を健康にし、ストレスを解消してくれます。
ワイワイ笑いながら食事のできる鍋は、最高のヒーリング・フードと言えるでしょう。

体のヒーリング

鍋は冬を乗り切る最強の料理方法です。
野菜は煮込むことによって食物繊維が柔らかくなり、生よりも多く食べることができます。ミネラル・ビタミン・ペクチンなども大量に摂取できます。スープに溶け出し、混ざりあい吸収しやすくなっているので、ぜひスープを味わいましょう
ペクチンには胃の調子を整えるはたらきがあるので、胃腸薬を一緒に飲んでいるも同然です。魚はアラ、肉は骨つきで煮込むと、普段は摂取しにくい、それらに含まれる良質のゼラチン質・コラーゲンが摂れ、美肌効果&体が温まります。
「温かい」鍋は体にいいことづくめです。

野菜の具・ココが利く!

海の野菜も捨てがたい!海藻類

カルシウム・ビタミン・鉄分・リン・ヨードなどが含まれます。海の野菜「海藻」は、陸の野菜に劣らず、あるいはそれ以上に栄養豊富、しかも低カロリー!海藻のぬるぬるはアルギン酸で整腸作用のほか、コレステロール・脂肪の蓄積を防ぎます。

緑の葉は捨てるな!ねぎ

ねぎ

白い部分には硫化アリルが含まれ、消化吸収を助けます。ほかに殺菌作用、食欲増進、血行を良くする、風邪・頭痛・下痢にも効果ありの万能野菜です。関東では捨ててしまう事の多い緑の葉にもビタミンA・C、カルシウムが含まれるので、ちゃんと食べましょう。

皮をむいちゃイヤ!大根

消化酵素が含まれ、胃腸を丈夫にしてくれます。皮の近くは、ビタミンCが特に豊富。しかし、むいて水にさらすと大量に壊れてしまうので、むかずに食べるようにしましょう!皮つきのまま大根おろしにし、薬味や雪鍋として使うのもおすすめです。

フレッシュにしてくれる!レタス

フレッシュにしてくれる!レタス

若さを保つビタミンEを含め、各種ビタミンが豊富。ビタミンEはビタミンAの吸収を助け、血液循環を良くし、体内の脂肪が酸化するのを防ぎ、それによって肌のシミを予防します。ビタミンEは熱に強いので、鍋物にもおすすめ。味も意外にオツで、サラダよりたくさん食べられます。

鍋のためにある野菜!春菊

春菊にはカロチンが豊富に含まれています。カロチンは体内でビタミンAに変化し、皮膚・のど・消化管などの粘膜を強くするはたらきがあるのです。さらにビタミンB2・C・鉄分なども含まれており、栄養価でも主役級です。鍋にすれば量もたくさん食べられるのでおすすめです。

がん予防に!キノコ類

ミネラル、ビタミンDなどを含みます。ビタミンDはカルシウムの吸収を促し、骨が丈夫に!しいたけのビタミンDは天日に干すと10~20倍に増えるので干ししいたけの方が良いが、生のしいたけでも食べた後、日光浴をすると効果があります。キノコは近年、ガン予防にも効果があると言われています。