疾患・特集

顔を見れば病気が分かる!

自分の顔をチェック!

体のどこかに「痛み」がある場合、私たちはそれを病気のサインとして受け止め、健康状態をチェックしようという気になるものだ。
しかし、痛みがなくても病気は忍び寄っている場合もある。
「顔」は、体についてのさまざまな情報を分かりやすく送ってくれる場所。
一日一回は、自分の顔をじっくりと眺め、いつもと違うところはないかチェックしてみよう!

●むくみ

起床時に目や顔がむくんでいるのはそんなに気にしなくてもいいし、前の晩に飲み過ぎた場合などは自然なこと。
しかし、夕方になっても消えないむくみには要注意。
足首やすねなどにもむくみが見られたら、腎臓、肝臓、心臓に何らかの異常があると考えた方がいいかも。

●鼻

鼻の頭だけが赤く、血管が浮き出て見えるような人は、肝臓や脾臓にトラブルがあったり、高血圧になっている場合が多い。倦怠感を伴うならば医師のチェックを。小鼻の回りがカサカサしているときは、胃機能が低下している証拠。

●唇

インスタント食品に頼り過ぎて、野菜や果物、穀類の摂取が不十分な場合、ビタミンB群の不足から唇がカサカサに。脾臓機能が低下していることもある。唇のはしが切れやすいのは、胃機能の低下。

●口内・舌

口内炎がよくできる人は胃腸障害の場合が多いので、生活の不摂生、飲み過ぎ、睡眠不足などに心当たりがないかチェック。
女性の中には、月経周期に合わせて繰り返しできるような、ホルモン分泌の障害による場合もある。
また、舌に白い苔のようなものができるのは、「舌苔」(ぜったい)といっても健康な人にも見られるもの。
しかし、舌苔が奥ではなく前の方に見られ、しかも黒褐色に見える場合は要注意。
消化器系のトラブル、胃炎や胃潰瘍を起こしている可能性が。
舌がいつもザラザラする人も、胃炎や潰瘍を起こしていることがある。

顔色でチェックしてみよう!

●赤顔

赤顔

肥満タイプで顔色が赤い場合は、心臓病や脳血栓に注意。
頬全体の赤味ではなく細い血管がクモの巣のように張っている場合は、クモ状血管腫といって肝硬変のサイン。
胸のあたりにもこの症状が見られたら肝機能検査を。
蝶の羽のような形に赤くなり(蝶型紅斑)発熱を伴う場合、膠原病の検査を。

●青顔

青顔

貧血気味の人はおおむね顔が青白いが、以前はそんなことはなかったのに急激に顔色が青白くなり、外傷による出血もない場合、胃や十二指腸潰瘍など内臓のどこかから出血していることも。
顔色に加え、アッカンベーをして下まぶたも白くなっていたら注意。

●黄顔

黄顔

黄疸が出ているという警告。
しかし普段から黄身がかった顔色の人も多いので見極めは重要。
風邪をひいて肝臓の機能が弱まった場合も黄色っぽくなるが、急性肝炎、肝硬変、悪ければ肝臓ガンの場合も。
白目の部分も濁ってかなり黄色くなっていたら、かなり急を要する。