疾患・特集

事故防止には「準備体操」を忘れずに

睡眠・食事+準備運動で事故防止

「運動は健康に良い」とはいっても無理をして怪我をしたり、病気になったりしては、もともこもなし。
特に、20代も後半になれば、自分が信じているよりも筋力や肺活量が落ちて、反射神経が鈍くなっていることを肝に銘じ、いきなり海に飛び込むような暴挙は慎みたいモノ。
準備運動以前に注意したいのが睡眠と食事
睡眠不足は注意力が散漫になったり、立ち眩みや貧血のもと。
食事抜きも考えものだ。
ただし食べ過ぎも気分が悪くなったりするので気をつけるべき。
運動を始める2時間くらいを前に、食事をしておくのがいいだろう。

ビーチなどでは特に注意書きや天候に関するお知らせなどをチェックした後、いよいよ準備運動。
準備運動なんて子供がやるものとおろそかにしていると痛い目に…。
例えばプールなどで足がつったりした時、陸では簡単に治せるはずなのに、水の中ということでパニックになってしまい、呼吸ができなくなり、溺れそうになる…。
またテニスのボールを拾いに走って、ちょっとした雑草で足下がふらついてアキレス腱を切断してしまうなど、本当にささいなことが大事故につながる可能性もある。
こんなことにならないように、日頃、運動不足の人は特に真面目にとりくむことが大事だ。

準備運動の基本は関節技!?

準備運動は大きな関節を回すことから始めるのが簡単だ。

  1. 前後左右に首を倒し、そのあと首を回す。
  2. 片手ずつ身体の前や横でクロールの手のように大きく回す。
  3. 腰も前後左右に動かした後、前後屈(足幅を広く取り、上半身の力を抜いて前に倒し、ヒザを少し曲げてゆっくり上半身を戻し、腰に手を当て、上半身を後ろに反らす)を。
  4. 屈伸をしたら、ゆっくり回す。
  5. アキレス腱をしっかり伸ばす。
  6. 手首や足首を回したり、その場でのジャンプやその辺の軽いジョギング、ラジオ体操の覚えている部分を加えれば、かなり準備体操のレベルもアップする。

準備体操はゆったりと呼吸しながらゆっくり行う方が効果的。
体が固いからといって、無理にギューギューやったりしては筋肉を痛めつけるだけ。
あくまで柔らかく体をほぐし、外気温や日光に体を慣らす意味もあるので、あせらないことが大切。
またこのときうっすらと汗をかくくらい身体を動かしておくと、プールの水が少々冷たくてもパニックに陥ることもないだろう。

整備体操も忘れずに

せっかく準備運動をしたからには、運動後は整備体操もしっかりやっておこう。
運動の後は体内には乳酸や疲労物質がたまり、疲れ筋肉痛の原因となる。
これを早く追い出しておけば、翌日もスッキリ。
そのためには安静にしているよりも、できれば軽いジョギングなどが効果的

ほかにも仰向けに寝ころんで手足を上に上げバタバタとふるのも、簡単で効果がある。
お風呂に入ったら、太股、二の腕、腰などを軽くマッサージしたり、足の裏を拳でトントンたたいたり、肩にシャワーを当てたりすると、血行も良くなり疲労が早くとれる。