疾患・特集

夏野菜を食べよう

夏バテに効果抜群の夏野菜

食べ物に季節感がなくなったと言われるが、夏は、太陽をさんさんと浴びた野菜が家庭の食卓やビアガーデンのオツマミにも並ぶことが多い。
夏野菜と呼ばれるみずみずしい野菜が、栄養的な面でヒトの身体にどのようにはたらくのかを知っておけば、夏のトラブルにも負けないはず!

枝豆

特徴 大豆の未熟な物
栄養分 タンパク質、カルシウムのほか大豆にはないビタミンCやAも含む
効果 過剰な熱エネルギーを冷まし、体内にたまった余分な水分を排泄する作用がある

トマト

特徴 「トマトが赤くなれば医者が青くなる」とも言われるほどのパワーの持ち主!?生活習慣病に効果があると注目も集まり、働き盛りの人たちにはかかせない食べ物になりつつある
栄養分 ビタミンCを100g中20mg含有、野菜の中でも飛び抜けている
効果 ビタミンCの中のルチンは血圧を下げるはたらきがある
ストレスへの抵抗力を増す
胃のむかつきをすっきりさせる
脂っぽい食べ物からくる胃のもたれの改善
頭がボーッとしているときにしゃっきりさせるグルタミン酸やアミノ酪酸を含む

キュウリ

特徴 キュウリは水分96%
栄養分 栄養的にあまり期待できない
効果 体内に生じた余分な熱を冷まし、調整するはたらきがある
熱を通して食べると、利尿効果を発揮しやすくなる(スープに入れたり炒めたりするのがおすすめ)
足がほてって眠れない場合、キュウリの切り口で足の裏をこすると、清涼感が得られよく眠れる

トウモロコシ

特徴 海の家や夏祭りに欠かせないトウモロコシ 冷凍物は1年中出回っているが、やはり夏から秋にかけてが旬
栄養分 玄米並のタンパク質に加え、ビタミンBや繊維は3倍、また糖質は少なくカロリーは玄米の3分の2
ビタミンEやリノール酸も多いが、タンパク質中の一部の必須アミノ酸が少なめ
効果 コーンフレークに牛乳などをかけて食べると栄養的にもかなり整う
胃腸を丈夫にし、元気をつけるはたらきがあるので、食欲がでないときにピッタリ

このほかに、オクラニガウリ、薬味に使う大葉みょうがラッキョウ、新顔のモロヘイヤなども夏らしい野菜だろう。
これらに共通しているのはビタミンが豊富であること、苦みやからみで清涼感を得られること。

大葉などには防腐効果もある。

また、まさに夏しかお目にかかれないスイカは、果肉の90%以上が水分であり、ビタミン類は少ないがカリウムが多く、腎炎や膀胱炎、高血圧にも効果を発揮。
暑い日の口当たりの良さはもちろん、熱を冷まし、暑さを忘れさせてくれるはたらきと利尿効果が高い。

夏の野菜は生で食べたり、簡単にゆでたりするだけで調理が済むものも多い。
また外食のメニューにも登場する頻度が高いので、ぜひ夏には夏生まれのパワーを食べたいものだ。