疾患・特集

アルコール依存が突然死を引き起こす

女性の4割は専業主婦、男性の6割が単身生活者

東京都監察医務院が行政解剖した事例のなかで、1日5合以上の酒を飲み続けていたことが死亡の原因と見られるものが840件ありました。
そのうち女性は70人で、年齢が45~64歳の人が過半数を占めています。職業別では専業主婦が30人と全体の43%、飲食業に勤める人が11人という内容でした。
男性の場合も年齢は45~64歳が多く、62%が単身生活者で、職業は無職が33%となっています。

脂肪肝などで急死が74%!

解剖してみるとアルコール性脂肪肝などの病気での急死が74%、泥酔して転倒や自殺した人が20%という数字が出ています。
※脂肪肝とは、肝細胞の中に脂肪が沈着した状態のこと。詳しくは「アルコールと脂肪肝」をご覧ください。

アルコールの量は1日30gまでなら飲み続けても比較的安全で、これが肝臓の負担限界線とされています。
それが1日60g以上を15年以上飲み続けると、肝炎などの異常発生率が80%を超えることになります。
倒れた主婦の場合、ほとんどが家にいてのキッチンドリンカーで、飲み過ぎがエスカレートした結果だといわれています。