疾患・特集

水虫の半分は水虫ではない?

水虫の薬を塗って悪化させることもある

「足にできる皮膚炎の大部分は水虫である」という俗説がありますが、これは根拠のないうそです。
50~60%は水虫ですが、残りの半分近くは全く別の皮膚病らしいのです。

水虫バスターズフォーラムが、水虫ファクス相談を行ったところ、32.9%は水虫ではなく、大部分が湿しん皮膚炎だったそうです。

水虫と誤って自己診断しているものの中には、手足がかぶれたりする「接触性皮膚炎」や湿しん、赤い水ほうができてうんだりする「掌せきのうほう症」、皮が薄くむける「汗ほう」など、多種多様な皮膚病が含まれています。

水虫でないものに水虫の薬を塗ると、かえって悪化させることがあるので注意が必要です。

どうやって見分けるの?

手や足にできる皮膚炎は、水虫と良く似た症状のものが多いので、判断するのはなかなか難しいものです。夏にできて、冬には自然に軽快するなら、水虫の可能性が高いといえます。
自分では判断しかねると思ったら、恥ずかしがらずに皮膚科の門をたたいてみましょう。本当に水虫であれば、適切な処置をしてもらうべきですし、もしかしたら、水虫ではないかもしれないのですから。