疾患・特集

薬の副作用はなぜ起こる

副作用は正常量でも起こることがある

副作用の起こり方には幾つかのパターンがあります。

1.用量超過
薬は病気の状態、病人の体格・年齢などで適正な使用量が決まっています。これを超えたため現れる副作用が、用量依存性の副作用です。

2.特異体質によるアレルギー反応
薬が抗原になりアレルギー反応が現れる場合があります。抗生物質や解熱鎮痛剤などで、じんましんが出たり、ショックを起こしたりします。

3.過敏性
薬に対する感受性が上がり、正常量でも副作用が起こることがあります。

4.主作用の過剰発現
糖尿病治療薬で血糖値が下がり過ぎたり、降圧剤で血圧が下がり過ぎることがあります。

5.目的以外の作用の発現
薬が病気を起こしていない部分にも作用してしまうことがあります。風邪薬や鼻炎の薬などに含まれる抗ヒスタミン剤で眠気が起きたり、口が渇いたりします。

6.代謝・排せつ機能による作用が変化
腎臓の機能が衰えている人は、体内に薬が蓄積して副作用を起こしやすくなります。

7.相互作用によるもの
ある種の薬同士には「飲み合わせ」(薬物相互作用)があります。食品などとの相性で副作用が出ることもあります。