疾患・特集

糖尿病の診断に欠かせない血糖値の測定

血糖を下げるインシュリン

血液中のグルコール(ブドウ糖)を血糖といいます。生命活動を維持するエネルギー源として利用されている血糖は、普通は一定の濃度に保たれています。その濃度を超えるとすい臓からインシュリンが分泌され血糖を下げるようにはたらきます。
糖尿病になると、インシュリンが不足し血糖値が上がります。そのため血糖値は糖尿病の診断に欠かせません。

食後は食前よりも高くなる

ただし、血糖値は正常な場合でも食前と食後で異なります。炭水化物が吸収されてブドウ糖になって血中に入りますから、食後の血糖値は食前より高くなります。また、健康人でも1日の血糖値は70~130mg/dlの間を変動しますし、加齢とともに高くなります。
正常値は、空腹時血糖が70~100mg/dl(平均80mg/dl程度)、食後1時間血糖が140mg/dl以下です。60歳以上では空腹時血糖110mg/dl以下、食後2時間血糖160mg/dl以下を正常と考えます。