疾患・特集

心筋の電気的変化を波形として記録したのが心電図

心電図とは

心臓は全身に血液を循環させるポンプとしてはたらいています。その指令を送っているのが上大動脈と右心房の間にある洞結節という部分です。洞結節は1分間に70回前後のひん度で電気刺激を発生します。それが心房や心室へ伝えられ心筋が収縮するわけです。
その心筋の電気的変化を体表面に装着した電極から検出し、波形として記録したものが心電図です。
十二誘導心電図が最も一般的で、健診などでも使われています。心電図は不整脈や虚血性心疾患などの検出に適しています。それぞれ特有の波形を示すからです。
ただし、発作が起きている時でないと不整脈などの異常心電図変化は現れません。そこで、診断する前に軽い運動をしてから心電図を測定する方法も用いられます。これが運動負荷心電図です。これでも異常をとらえることができないこともあります。

ホルター心電図とは

ホルター心電図が有用なのはこんな場合です。これは携帯型の装置で24時間の心電図を連続的に記録できるものです。心電図変化をとらえられる可能性はより高くなります。
心臓に何らかの変化があった時だけに作動するイベントホルター心電図も普及しつつあります。