疾患・特集

匂いで疲れを取る

香り(アロマ)が能率を変える

快い香りが、リラックスやリフレッシュ効果を持つことはよく知られています。
ある企業で、キーパンチャーを対象にパンチミスの数を調べたところ、職場に香りがない時のミス率を100とすると、ラベンダー系の香りを流した時が79、ジャスミン系が69、シトラス(かんきつ)系が46にまでミス率を下げたという結果も得られています。

香りの使い分け

シトラスやペパーミントなどの香りは、覚せい効果があり気分をリフレッシュさせますから、作業中はこのような香りが能率アップに適しているでしょう。
これらの精油(アロマオイル)をハンカチや素焼きの石などに染み込ませて、職場のデスクに置いておき、時々匂いをかぐだけでも、その効果は期待できます。
また、運転中のリフレッシュには、カーライターに差し込んで、その熱でオイルを蒸発させて匂いを楽しむ道具も考案されています。
一方、ラベンダーは、リラックス効果の代表的なアロマです。夜には、風呂にラベンダーオイルなど、リラックス効果の高いオイルを数滴入れるアロマバスを楽しみたいものです。

TPOに応じたエッセンシャルオイルの分類

  香りのはたらき こんな時、こんな人に こんな場所で
ラベンダー
ローマンカモミール
心身のリラクゼーション ストレスの多い人、不眠症 寝室、バスルーム
ユーカリ
マートル
部屋の空気のクリーニング 花粉症、鼻づまり、呼吸器系疾患 たばこを吸う部屋、ペットのいる部屋
ペパーミント
バーチ
心身のリフレッシュ、清涼感 眠い時、ドライバー 車の中、ロッカールーム
クラリセージ
ゼラニウム
心身のバランス回復、幸福感 神経緊張、孤独感 寝室、バスルーム
ティートリー
ラベンダー
免疫力の向上 病中病後、体力の落ちている時 寝室、バスルーム
ローズマリー
レモン
記憶力、集中力のアップ 無気力、受験生、デスクワーク 勉強部屋、オフィス
ベルガモット
グレープフルーツ
心身を元気付ける、気分転換 精神疲労、抑うつ感 化粧室、リビング
イランイラン
アンジェリカ
強壮、自信回復 不安、落ち込み、優柔不断 オフィス、パーティの演出
サンダルウッド
フランキンセンス
めい想、精神集中 ヨガ、エアロビクスのクールダウン 寝室、スタジオ
レモンユーカリ
シトロネラ
昆虫忌避(虫除け) 野外活動 キャンプ地、縁側

出典:「アロマテラピーLESSON」林真一郎、1995年、主婦の友社

使用を避けたいエッセンシャルオイル

人によっては使用が適さないものがあります。当てはまる方は使用を避けてください。

妊娠中の方 クラリセージ、ジュニハーベリー、ローズマリー
乳児、幼児 クラリセージ、ミント、ユーカリプタス、ローズマリー
てんかん症状のある方 クラリセージ、ローズマリー
花粉症の方 ペパーミント