ヨガは、あらゆる行法を通じて心と体を浄化し、生体が本来持っている生命力を活性化しようとするものです。その行法は調息、調心、調身の3つの柱で構成され、心身のバランスを図るための実践的な内容になっています。
これに対して、神経-内分泌-免疫の相互関係など、全身的な生体機能に注目し始めた最新の医学が関心を寄せており、ヨガの行法が血圧、心拍数、呼吸、筋し緩などに変化を起こすことから、少なくともリラクゼーション効果があることが認められています。
ヨガは何千種類もの行法があり、その中には非常に高度な技術を要するもの、熟達した指導者の元でなくては危険を伴うものもあって、一人で勝手に習得するのは難しい点があります。ただし、中には簡単でかつ非常に優れたリラクゼーション効果を得られる行法もあるので、そのうちの一つを紹介します。
一般に「死人のポーズ(シャヴァ・アーサナ)」というもので、全身を完全にし緩させます。この体位を習熟すれば、5分間の実践が1時間の睡眠に匹敵するリラクゼーション効果を得られるといいます。