疾患・特集

心と体を浄化し、生命力を活性化させるヨガ

医学的に認められたヨガのリラクゼーション効果

ヨガは、あらゆる行法を通じて心と体を浄化し、生体が本来持っている生命力を活性化しようとするものです。その行法は調息、調心、調身の3つの柱で構成され、心身のバランスを図るための実践的な内容になっています。
これに対して、神経-内分泌-免疫の相互関係など、全身的な生体機能に注目し始めた最新の医学が関心を寄せており、ヨガの行法が血圧、心拍数、呼吸、筋し緩などに変化を起こすことから、少なくともリラクゼーション効果があることが認められています。

完全し緩の体位のレッスン

ヨガは何千種類もの行法があり、その中には非常に高度な技術を要するもの、熟達した指導者の元でなくては危険を伴うものもあって、一人で勝手に習得するのは難しい点があります。ただし、中には簡単でかつ非常に優れたリラクゼーション効果を得られる行法もあるので、そのうちの一つを紹介します。
一般に「死人のポーズ(シャヴァ・アーサナ)」というもので、全身を完全にし緩させます。この体位を習熟すれば、5分間の実践が1時間の睡眠に匹敵するリラクゼーション効果を得られるといいます。

死人のポーズ

  1. 仰向けに寝て、両手足をV字ほどに開いて全身の力を抜く。目は軽く閉じる
  2. 額の緊張、目、口、首、肩、腕、指先、胸、腹、足と、上半身から下半身へ意識を移しながらすべてを緩める
  3. うまく力が抜けない時は、体の中にさざ波をたてるくらいのつもりで軽く上下左右に揺らしてみる
  4. 完全にし緩した状態で2~5分、静かに自然な呼吸をする
  5. 静かに目を開け、息を吸いながら手を握り、手首を立て、足首を引き寄せ、全身を緊張させてから息を出して起き上がる