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心身を効果的にリラックスさせる自律訓練法

代表的なリラクゼーションの方法

自律訓練法はドイツの精神科医シュルツによって開発されたもので、心身を効果的にリラクゼーションさせる方法として有力な方法です。
これは、リラックスした時の体の状態を意識的に再現して、体のリラックス状態をまず作り、その精神面への影響を期待するものです。

重さ、暖かさで意識する筋肉のし緩

自律訓練法の標準練習を表に示します。心身がリラックスする時はまず、手足の筋肉がし緩します。その状態は、なんとなく手足が重たい、という感覚でとらえられます。
次に、筋肉がし緩すると、血流が良くなるために手足の皮膚温が上がり、ほんのりと暖かさを感じるようになります。これを、意識の方から手足が重い、暖かいと自己暗示を加えることで本当に心身がリラックスするのです。
自律訓練の時の理想的な姿勢は、横になって全身を脱力した状態ですが、図の左、中央のようにいすに座った姿勢でも問題はありません。また、初めのうちは表のうちの公式1・2、つまり手足が重い、暖かい、という状態を意識する練習だけでも効果があります。

自立訓練法の標準練習手順

公式 0 背景公式 気持ちがとても落ち着いている
公式 1 四肢重感公式 両手両足がとても重たい
公式 2 四肢温感公式 両手両足がとても温かい
公式 3 心臓調整公式 心臓が静かに規則正しく打っている
公式 4 呼吸調整公式 楽に呼吸している
公式 5 腹部温感公式 おなかがとても温かい
公式 6 額部冷感公式 額が気持ち良く涼しい