疾患・特集

ストレス状況を解決しようとする対処行動

ストレスをごまかすのも対処行動

獲物を狙っていたネコが失敗したとき、何事もなかったかのような表情で顔を洗ったり毛づくろいを始めることがあります。これは、対処行動の一種と考えられます。
狩りに失敗したというストレスを素速く解消するために、ネコは失敗が無かったかのように振る舞って自分自身をごまかしているのです。
人間もストレスに直面した時、その状況を解決しようと色々な行動をとります。これが対処行動です。

あなたは、じっと我慢か、八つ当たりか、論理派か?

対処行動には、

  1. 問題解決型:直面した問題に対して、自分の努力で解決しようとするタイプ
  2. 情動発散・抑制型:ストレスを不満や怒りなど八つ当たりで発散する、またはその情動を抑えようとするタイプ。いずれにしても、情動中心の行動をとる
  3. 時間中心型:問題を避けたり放置して、ストレスに耐えながら時間が問題を解決するのを待つタイプ

などがあります。
どのような対処行動をとるかは性格やストレスの強さ、種類にもよりますが、1.、2.、3.の各要素を適度にミックスしてストレスを解消することが理想的なようです。
また、無意識にこのような行動をとるよりは、これが対処行動だと意識することで、ストレスを乗り越えられるという自信につながり、その後の認知にも好影響が期待できるようにもなります。