疾患・特集

めまいや耳鳴りとストレス

不定愁訴のめまい閧揩

めまいや耳鳴りはストレスなど心理的な要因によって起こりやすい不定愁訴です。
いくら調べても原因がはっきりしないこれらの症状を訴えて、耳鼻いんこう科などを受診する人が増えているといいます。
そのために、最近では「めまい外来」を設置したり、耳鼻いんこう科に心理治療部門を併設する施設もわずかながら増えてきています。

ストレスの悪循環

このような不定愁訴はしばしば「気のせい」と片付けられるのですが、本人にとって症状は現実に感じられるものであり、仕事や日常生活に響くほどつらいのです。
特に症状が首から上に集中しているために脳の病気ではないかと心配し、症状からくる不安や緊張から心理的なストレスが増強してますます症状が悪化する、という悪循環が起こってしまいがちです。

心理的な要因を解明

器質的な疾患が原因でないということが分かったら、まずは、適切な心理的アプローチでストレスなど原因となる要因をつきとめます。
できることならその問題を解決し、症状が心因性のものだと理解して不安を軽減する、といった治療が必要です。
「めまい外来」や耳鼻いんこう科の中の心理治療部門は、積極的にそのような治療に取り組んでいます。