疾患・特集

高血圧とストレス

白衣高血圧といわれたことがありますか

普段の血圧がほぼ正常なのに、医者の前で測る時だけ血圧が高くなる人がいます。
診察室の雰囲気や白衣を着た医師と話をすることで知らず知らずに緊張していて、そのために血圧が高くなってしまうのです。
このような人は本当の高血圧患者ではありませんが、ストレスによって血圧が上昇しやすいタイプで、遺伝的な体質や食生活などの生活スタイルの要素によっては高血圧の発症予備軍となりやすいのです。

緊張と高血圧の関係

血圧を上げるのは交感神経の興奮ですが、緊張しやすい人、周囲の刺激に敏感に反応しやすい人は交感神経もすぐに興奮します。
このような人がストレスの多い環境に長く暮らしていると、高血圧発症の可能性が高くなるのです。
外国の数十年にわたる調査では、試験前に緊張する人はそうでない人よりも高血圧の発症頻度が高い、という報告もあります。
同様のストレスを受けていても高血圧になる人とならない人がいるという差には、ストレスに対する反応性の違い、つまりストレス耐性も一つの重要な要素と考えられるのです。